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「夫の昇進すら妬ましい」復職キャリアママが葛藤する〝意欲と制約の狭間〟

コミュニケーション

2019.08.21

産休から復職しても、以前と同じようにバリバリ働きたい…そんな「仕事への意欲が高いママ」ほど、産休から復職した後の職場環境や、育児しながら仕事をする生活との狭間で葛藤する人が多いのだとか。「夫の昇進すら妬ましくて、素直に喜べない」というワーママたちの心情を聞きました。

 

 

■働きたい気持ちは増しているのに(はなさん/38/営業)

iStock.com/Deagreez

去年から復職し、もともと長年働いていた営業部に戻ってきました。多少ブランクが空いたとはいえ気合い十分だった私は、すぐに仕事の感覚を取り戻し「この調子でどんどん働こう!」と意気込んでいたんです。

ところが以前とは違って「保育園のお迎え」が待っているという状況では、残業ができないという大きな壁が立ちはだかりました。気持ちの上では産休前と同じように、それ以上に働いているのに…時間的な制約のせいで成績は頭打ち。

もっと働きたいのに許されない状況は辛い。かといって延長保育をしてお迎えが遅くなり、娘に寂しい思いをさせることも、同じくらい辛い。そんなとき、同じように営業職をしている旦那が「最近売り上げの調子がいいんだよね。そのぶん帰りが遅くなっちゃって、ゴメンな」と。

気遣ってくれる言葉をありがたいとは思いつつ、いっぽうで「定時上がりしなくていいもんね…」と、複雑な気持ちになってしまうこともしばしば。どうしても「昔みたいに気の済むまで働けたら…」と思ってしまいます。

旦那の昇進に覚える妬ましさ(かえさん/35/司会業)

iStock.com/LDProd

娘が生まれる前は、フリーの司会業をしていました。出産を機に、仕事はいったんストップしたものの、幸いにも保育園が見つかったので「そろそろ仕事を再開しよう」と思っていたんです。

しかし司会業の勤務スタイルは、ほとんどが「担当するイベントが終了する時間まで」というもの。一般企業のように「保育園のお迎えがあるので、4時まで」といった時短勤務があるわけではなく、受注できる仕事は激減。

しかもこの仕事のクライアントは、ほとんどリピーターで成り立っているようなもの。久しぶりの仕事をもらうのはただでさえ難しいのに、条件が合わないという理由で断るのは、本当に悔しいことでした。

そんななか、旦那の昇進が決まったんです。旦那が懸命に働いたからこその結果を、妻としては喜ぶべきなのですが「私だって思う存分働けたら…」と、妬ましさを覚えてしまって。なんだか落ちこんでしまいます。

■仕事への思いが食い違うばかり(あいりさん/38/事務)

iStock.com/nd3000

産休前の面談では「いまの仕事が好きなので、復職後も同じ部署で働きたい」と伝えていました。ところが、復職前面談で告げられたのはまったく違う部署。「残念だけど仕方ない」と受け止め、イチからがんばっていこうと決めました。

仕事にはすぐに慣れたものの、やはり以前の部署への想いは消えないまま。全社員対象の希望部署調査では、必ず「前の部署に戻りたい」という希望を出していました。しかし、その願いが叶うことはありませんでした。

面談でも同じように伝えましたが、上司には「あそこは仕事がハードだからねぇ…」と、うやむやにされてしまいました。「育児は大変だからゆったり仕事して」という会社と、「育児もがんばりつつバリバリ働きたい」という私の考えは食い違うばかり。

異動シーズンが来ると「希望が叶いました!」とにこやかに挨拶をする同僚に、正直もどかしい気持ちを感じてしまいます。

iStock.com/Deagreez

 

復職したママたちの声を聞くと、産休前には意識することもなかった「見えない壁」に行き詰まっている様子が伺えます。「産休後はのんびりと仕事して」「お迎えはママがやるもの」という、言わず漂う通念を変えていくには、自身の考えや「こうしたい」という意志を、継続して伝えていくことが、ママたちの働き方を変えていくことに繋がる第一歩です。

 

 

ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。

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