■生理痛を理由に会社を休むときの伝え方

それでは、ひどい生理痛で会社にどうしても行けないときは、どのように会社に伝えればよいのでしょうか。 まずは、生理休暇とはどのようなものか知っておきましょう。生理休暇とは、女性の社会進出が増加し始めた1947年に制定された労働基準法に盛り込まれた制度で、生理痛などで働くことが困難な女性が、医師の診断書なしに休暇を取得できる制度です。これはすべての企業に設けられているものになります。 そのため、生理痛で休みをもらいたい場合には、生理休暇を選択してもよいのですが、ここでひとつ注意点があります。 生理休暇は有給を保障したものではないため、企業によっては無給の場合も多くあります。欠勤扱いとならないだけで、給与は発生しないということですね。生理休暇を取得しようと思ったときには、事前に社内規定を確認するようにしましょう。 さて、社内規定を確認した上で、生理で早退や休暇を取ることを上司に伝える方法ですが、以下の2パターンをおすすめします。 1.正直に理由を話す


最もおすすめなのは、「生理痛のため今日は休みます。」と伝えることです。上司が男性の場合は言いづらいかもしれませんが、「体調不良で休みます。」「腹痛で休みます。」というように、理由をカモフラージュしてしまうと、次回以降、同じ理由で休暇を取るときに、「またか…」という印象を持たれてしまう可能性があります。


毎回、正直に理由を言うことで、生理痛が重いということを周知できますし、労働基準法で定められている制度のため、基本的に上司は理解しているはずです。ただし、お休みをいただいたことに対する感謝は必ず伝えるようにしましょう。 2.休みを取った後に対応する


上司に言いづらい場合には、ひとまず「体調不良で休みます。」としておいた上で、労務担当者に事情を説明する方法もあります。


最近ではセクハラやパワハラに対する世間の目が厳しいため、少なくなってはいるものの、中にはデリカシーのない上司もいるでしょう。そういう場合の手段として、会社の総務や労務の担当者に話を通しておくということは有効な方法です。 生理が近づくと気分が滅入り、仕事も憂鬱になりがちですが、認められた権利を上手に使うことで、働きやすい職場環境を自分から作っていくことが大切なのではないでしょうか。