やらないくせに小言が多い上司への「雑用」(留美さん/29歳/販売員)

 

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ワーママの朝は時間との闘い。なにかとグズることも多い4歳の息子に準備をさせて、朝ご飯を食べさせ、保育園へ送るのもひと苦労です。どうしても、職場への出勤がギリギリになってしまいがち。 いまはもう息子さんが大きくなったものの、ワーママでキャリアのある女性上司はいつも労ってくれます。でも男性上司は、ギリギリ出勤の私に不満顔です。 「みんなは朝の準備をしてるんだぞ。ギリギリになるなら、もっと早めに起きればいいだろう。社会人失格だ。そんなやつがちゃんとした母親になれるのか!」というような小言を聞かされています。 子育ての経験があると、イレギュラーなことばかりの子育ての大変さを理解してもらえると思うんですが。その男性上司は、子育ては奥さんに丸投げだったことを、女性社員(とくにママ社員)は知っています。 見かねた女性上司はある日、その男性上司に、普段私たちがやっている「雑用」をまかせました。 家事育児と似て自分の思い通りにならないことばかりの雑用で、その日の男性上司はクタクタ。いつもの偉そうな顔がしぼんでいるのを見て、ちょっと笑ってしまいました。

 

 

 

 

文:芳野美穂