2019.02.07
2021.03.09
夫の不倫を知ったとき、妻の怒りは相手の女性に向かうことが多いものです。ところが、不倫相手と直接対峙しているときに「夫の嘘」が露呈して、騙されていたもの同士の「妻と不倫相手」が意気投合してしまった、世にも珍しいケースも…驚きの実話を聞きました!
妻なんですが…あなたは誰?(友香さん/30歳/パート)
お風呂に入ろうとしたとき、出張に行っている旦那のパンツを発見しました。「忘れて困っているだろう」と携帯に電話すると「もしもし」と女性の声。「…誰ですか?」と恐る恐る聞くと「◯◯の彼女ですけど」と、確かに旦那の名前…「私、妻なんですが」。この会話が、のちに親友となる「旦那の不倫相手」との出会いでした。
2年ほど前からつき合っていると言う彼女、驚いたことに旦那は「独身だ」と嘘をついて彼女に近づいたそうで、なんと「ゆくゆくは結婚」の約束までしていたそうで。旦那が彼女の家でのんびりお風呂に入っている間に私たちは意気投合してしまい、後日2人で会う約束をして電話を切りました。
待ち合わせの喫茶店に現れたのは、いかにも仕事ができそうなキャリアウーマン。ある意味〝お互い被害者〟ということもありますが、彼女の飾らない性格も相まってますます意気投合、気がつけば数時間も話し込んでいました。
最終的に彼女は「私は別れて、旦那さんはお返しします」と言ってくれました。浮気グセがあるのは昔から知っていたけど、やっぱり私は旦那のことが大好きなので、彼女の申し出をありがたく受け取ることにしました…でもこのことは、旦那にはまだ内緒。その後も彼女とは仲よくしているので、いつか「親友です」と紹介して驚かせてやろうと思っています(笑)。
妻が別れてくれない?!(陽子さん/35歳/パート)
ある日、家の電話が鳴りました。知らない女の人から、突然「これ以上、◯◯さんを困らせないでください」と夫の名前を出されて、事態がまったく理解できず…相手に話を聞いたところ、衝撃の事実がわかったのです。
電話の相手は旦那の不倫相手で、数年前からの関係で「妻と別れたいけど、別れてくれない。もう少し待ってほしい」と言われ続けているのだそう。しかも、彼女にはいつも私の悪口を並べて立て「最低な嫁なんだ」と愚痴っているとのこと…私が知っている〝家族思いでいつも大らかな旦那〟からは想像もできず、驚くばかり。
電話口で私があまりにも驚いているのを察したのでしょう、彼女のほうから「もしかして、全部嘘ですか?」と聞かれ、旦那の不倫をいま初めて知ったこと、別れようなどと言われたことは一度もないこと、家では「いい旦那」であることを伝えました。
すると彼女は「私、ダマされてたんですね。バカな女です…ご迷惑をかけてすみません」と謝ってくれたんです。彼女の話が本当であれば、悪いのは間違いなく旦那。むしろ彼女は被害者で、自分の非を認められる素直な人です、そんな相手をだますなんて許せません! いまは彼女と一緒に、どんな制裁を下してやるかを話し合っている最中です。
爆笑してしまい意気投合(沙穂里さん/32歳/事務員)
旦那の不倫を知り、私は相手の家にひとりで乗り込みました。家から出てきたのは意志の強そうな美しい女性、怪訝そうな顔をしています。勇気を出して「これ以上、うちの旦那に関わるのはやめてください!」と伝えました。すると彼女は「何度断ってもしつこく誘ってくるのは、旦那さんの方です!」と言うじゃないですか。
なんでも、彼女は「既婚者は無理だ」と言ったにもかかわらず、旦那の猛烈なアプローチの末、一度だけ関係を持ってしまったと…後悔の色をにじませながら話す彼女に、なんだかこっちが申し訳ない気持ちになってしまいました。
「それに…」と続けて話始める彼女、そのあとを聞いて私は不覚にも爆笑してしまったんです。それは旦那の〝ある特殊な性癖〟の話(ここでは詳しくは話しませんが)、彼女はそれが嫌でしかたないと…私も同じことを思っていて。
「私だけじゃなかったんだ!」という共感(?)からか二人して笑ってしまい、なんとすっかり意気投合してしまいました。その後、二人で旦那を吊るし上げ、制裁を実行したのでした。
本来なら絶対に「相入れない関係」ですが、共通の〝女性の敵〟の存在に、世にも稀な強い結束が生まれてしまったようです。二人の女性を騙していた夫たち、きついお仕置きがふさわしいですよね!
ライター:葛西 明