2018.08.23
2018.09.10
もしも、あなたの夫が不倫していたとして、その相手から突然「あの人と別れてください」なんて宣戦布告されたら…そんなドラマみたいな展開を、実際に体験した妻たちがいました。いわゆる〝盗人猛々しい〟相手の女に、妻たちはどんな行動をとったのでしょうか?
裸で眠る夫の写真が見知らぬアドレスから!(ふみかさん/32歳/パート)
子どもがようやく1歳になった頃の話です。私の携帯に見知らぬアドレスから、複数の写メが送られてきました。上半身裸で眠る夫の寝顔と、洗濯してキレイにたたまれた夫の下着…ショックで呆然としながら夫の帰りを待っていると、今度は電話が鳴りました。それは夫の不倫相手からの電話でした。
「彼はもう家に帰りたくないんですって」。
「一方的に言われても、夫と話をしないとどうにもならない」と電話に出させ話し合った結果、直接会って話をすることになったのです。ところが待ち合わせ場所には、不倫相手も一緒に現れたのです。
その女は夫よりずっと年上で、私が夫に質問しているのに横から入ってきて答えるような女でした。夫の口からようやく出た言葉は「君が子どものことしか眼中にないから、一緒にいてもつまらないんだ。もう家には帰らないよ」という、想像すらしなかった言葉でした。
呆然としながらひとりで帰宅したその日から、私はなにも喉を通らず、眠れない夜が続きついに寝込んでしまいました。しかし荷物を取りに家に戻った夫は、そんな私の様子を気にとめることもなく知らん顔で出て行ってしまいました。
その時に「もうダメなんだ」と観念し、知人に紹介してもらった弁護士さんに相談をしています。不倫相手に慰謝料を請求できると聞き、今はその準備を進めているところです。
夫の入院先に不倫相手が現れて…(紗江子さん/38歳/制作会社勤務)
もともと心臓に持病がある夫が、入院してしまいました。幸い命に別状はなかったのですが、心配で忙しい仕事の合間をぬって病院に行くようにしていました。
そんなある日、「夫とつき合っている」という女が病院に現われたんです。彼女は私に「彼はあなたのせいで心労が募ったのよ。これからは私がつき添うから、もう別れてあげて」と言ったんです。
確かに私は仕事が忙しく、夫が体調を崩していても家にいられないことが多々ありました。それでもこの展開には、納得がいきません。夫の同僚や姑も病院に来るので、「あなたがつき添っていると、困るのは夫なんです」と説得し、その日は帰ってもらいました。
入院中の夫を責めることもできず、ひとり悶々と日々を過ごしました。まだ子どもも小さいこともあり、離婚は考えられないし、親にも友達にも誰にも相談できませんでした。
夫が退院して、ようやく「これからどうするつもり?」と今後のことを聞くことがきました。夫の返事は「君が仕事で忙しすぎてつらかった。彼女が支えてくれたから、やってこられたんだ。別れることはできない」でした。
これからどうするのがいいのか、まだ結論は出ていません。
不倫相手のキャリアを終わらせた(茜さん/42歳/メーカー勤務)
夫の不倫相手はあろうことか、私の大学時代からの友人でした。バツイチの彼女はよく私に「旦那さんと別れちゃえばいいのに、独身は自由だよ~」などと言っていました。
そんなある日、彼女と2人で飲みにでかけたときのことです。酔っぱらった彼女が「いいかげん、別れてよ」と言い出したんです。そしてスマホを取り出すと、あぜんとする私に夫と二人で旅行に行った時の写真を見せてきました。
私は驚いてしまい、すぐに帰宅して夫に詰め寄りましたが、はぐらかすばかりでまともな返事は返ってきません。どうやら夫は本気ではないらしく…はらわたが煮えくり返るほど腹が立ちましたが、その場はおさめることに。
その後開き直ったのか、彼女は「早く別れて」と何度も私にLINEしてきました。あまりにもしつこいので堪忍袋の緒が切れた私は、彼女に報復したいと考えました。
実は彼女はバリバリのビジネスウーマン。その上司宛てに不倫関係を暴露する書面を送れば、タダでは済まないでしょう。
「○○さんは私の夫と不倫関係にあり、ご本人も認めています。このたび裁判を起こすことにいたしましたので、平日に裁判所に呼び出されることも増えると思います。ご迷惑をおかけするかと思いますが、お許しください」
それからしばらくして彼女は地方に左遷され、夫はもう連絡を取っていないようです。
それ以来、この一件が私たち夫婦の会話にのぼることはありません。夫は「もう終わったもの」と思っているようですが、私の中ではまだ終わっていません。夫にどんな復讐をしようかと考える日々です。
相手の女性の希望はさておき、一番大切なのは夫がどう思っているのか。身勝手な宣戦布告に感情的になって相手と直接対決する前に、夫とよく話をしてください。何と言っても「夫婦」の当事者は、妻と夫なのですから。
ライター:新海彩夏
ドラマ好きの専業ライター。いつまで経っても上達しない家事で、夫を呆れさせています。友人から夫婦間や家族間の悩みを打ち明けられることが多いのですが、内心ワクワクしながら聞いているとは、口が裂けても言えません(笑)。