2018.06.24
2018.09.10
旦那さんの休日出勤。どの会社にもある話ですし、「仕事だ」と言われれば妻はおいそれと口出しはできません。
でも、なかにはそれをいいことに、「休日出勤」の印籠のもと、浮気にいそしむ旦那さんもいらっしゃるようで…。
部下の態度でバレてしまった「カラ休日出勤」(登美子さん / 41歳 / 営業 )
2か月程前から急に休日出勤が増えた旦那に、私は違和感をもっていました。それまで休日出勤は多くて数か月に1回ほどで、出かけるときは必ずスーツ。
それなのに、最近では私服で出かけることも多く、出勤前と出勤後に毎回シャワーを浴びたり、前日の夜はやたら機嫌がよかったりと、怪しいことだらけ…。
そんな疑念が確信に変わったのは、部下Aさんが家に来たときのこと。その日、会社の飲み会で旦那はひどく酔い、心配したAさんが家まで送り届けてくれたんです。
私が軽く「最近、お忙しいみたいですね。休日出勤ばかりで大変でしょ?」とジャブをかましてみると、Aさんは「は?」という表情。
続けざまに「主人も毎週のように休日出勤しているので、心配しているんです」と言うと、彼はなにかを察し、足早に「失礼します!」と言って帰っていきました。
それから寝ている主人をたたき起こして事情を聴くと、酔っているせいもあってか「ごめんなさい! 僕、浮気しました!」と真っ赤な顔ですんなり白状。
パンツ一丁で謝るその姿になんだか怒る気力を失ってしまいました。現在の旦那はというと「お小遣い1/3の刑」に素直に服役し、まじめに罪を償っています。
旦那のシャツから漂う〝知っている香り〟(かおりさん / 39歳 / 医療事務)
旦那の仕事はとても忙しく、休日出勤なんていつものこと。週末に旦那がいない生活にも慣れていました。でもある日、私は異変に気づいてしまったんです。
それは「休日出勤」から帰ってきた旦那のシャツを、洗濯機に入れようとしたときのこと。なにやらシャツがいい匂い…おそらく香水なのですが、私はこの匂いに心当たりがありました。
これは旦那と共通の友人・直子の匂い…胸騒ぎが止まりませんでした。
直子は大の香水好きで、愛用している香水は自分で調合して作っているオリジナルのもの。「旦那は直子に会っている」私は確信しました。
それからも同じ匂いを漂わせていることが数回ありましたが、確かな証拠を掴めないまま日々が過ぎていきました。
でもある日、旦那がお風呂に入っているときのこと。旦那の携帯が鳴ったので画面を見ると、発信者に「♡♡♡にゃおこりん♡♡♡」の文字が。
なんと大胆で愉快な登録名なのでしょう(笑)! 私が無言で電話に出ると、「にゃおこりん」の甘えた声が…。
その後、金銭的な理由もあって離婚はしませんでしたが、小遣いを大幅に減らされた旦那は、「きゃおりん〜」と私のことを追いかけながら許しを乞う毎日を過ごしています。
まぁ、絶対許しませんけどね。
電話越しパニックで相手の名前までバレバレ(詩織さん / 37歳 / パート)
私の旦那はまじめを絵にかいたような人で、ビジュアルも“下の中”くらい。浮気なんて疑ったこともなく、日々家族のために働いてくれる旦那を尊敬していました。
あの日までは…。
それは、ある休日のこと。旦那の母方に不幸があり、「休日出勤」している旦那の携帯に急いで電話するも応答なし。しばらく待っても折り返しがないので、会社に電話することにしました。
すると、同じく休日出勤していた、後輩の田中さんが電話に出て、「今日は来てないですよ?」と。でも確かに今朝、けだるそうに家を出た旦那…私は、一気に血の気が引いていくのを感じました。
それからしばらくして私の携帯に折り返しがあり、「ごめんごめん、仕事に集中してたから気づかなかった」と、のんきな嘘。そこで、会社に電話したこと、家族に不幸があったことを伝えました。
するとパニックになったのか、電話越しに「カナちゃんごめん!帰らないと!!」と、誰だか知らない女に小声で叫ぶ旦那…おい、お前。バカすぎるだろ。
帰宅後、旦那に浮気の事実を認めさせ、その足で親戚の家に向かいました。そして、集まった親戚全員に、事の顛末を暴露してやりました。親戚中から責められる旦那の姿を見ながら楽しむ私は、悪い妻なのかもしれません。
「休日出勤」と言って一度家から出てしまえば、実際はなにをしていてもわからないのは事実。もし旦那さんの「休日出勤」に疑わしいことがあるなら、まずは給与明細で残業代のご確認を!
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。