入ってきたのは、サラリと長い黒髪の20代女性。もちろん見知らぬ女性です。 私を見て、一瞬ビクっとした様子でしたが、その瞬間「夫が独身だと偽ってた」ということが、お互いにわかりました。 浮気をしたら相手の女に怒りが向くものだと思っていたのですが、今回は旦那の嘘が招いたこと。浮気相手の女性も被害者です。“共通の敵”を前に利害が一致した私たちは、意気投合して作戦を練り、私だけ洗面所に隠れて旦那の帰りを待つことにしました。 帰宅すると、私が聞いたこともないような声で彼女に甘える夫…ですが、彼女は無反応。「あれ?」と思っている旦那の後ろに立って私が声をかけると、振り返りざまに「ヒャー!」っと情けない叫び声をあげていました。 旦那の顔を平手で思いっきり叩き、その後は女二人で旦那を激しく追求。もちろん、旦那に手を上げたのは、このときが初めてです。それでも怒りが収まらない私、「本当にごめん」と旦那が頭を下げた瞬間、氷の入ったお茶を頭から思いっきりぶっかけてやりました。

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話し合いは夜明けまで続き、旦那は憔悴しきった様子。 結局、離婚はしないことに落ち着きましたが、条件として給料はすべて私が管理し、部屋にウェブカメラをつけて様子を監視、こづかいは半分に減額することに。 もし次に浮気したら、断固たる措置を取るつもりです。 余談ですが。


彼女と旦那はその日のうちに別れました。が、私と彼女はこの事件をきっかけに友達になりました。赴任先に遊びに行くたびに元とお茶をしに行くことも、旦那を十分に追い込んでいるようで。もう2度と家族は裏切ることはないと信じています。