2018.05.21
2021.02.25
独身女性に手を出してしまう既婚男性にももちろん問題はありますが、それに迫る独身女性の言い分もなかなかのもの。もし自分の夫が当事者だったら…と思うと、たまったものではありません。
彼女たちが何を想い、どんな未来を描いて既婚者とお付き合いしているのか…今回は、「目下不倫中」の独身女性2人に話をうかがいました。
ゆくゆくは彼の子どもを引き取って一緒に育てたい(麻美さん / 34歳 / 事務)
「息子が中学生になったら離婚する」という彼の言葉を信じて、3年が経ちました。彼は単身赴任中で、奥さんとは遠く離れた地で暮らしています。
彼との出会いは、会社で行われた歓迎会。笑顔がすてきで、落ち着きと人柄の良さがあふれるその雰囲気に一目惚れしてしまったのです。
私が猛アプローチしても「既婚者なのに、こんな若い子に好意を寄せてもらえてうれしいな」と受け流される日々。しかし、一向に諦めない私に観念したのか、ようやくお付き合いしてもらえることになったのです。
私自身、こんなに愛せる人とはもう二度と出会えないと感じており、お付き合い開始から1か月後にはキャリーバックを持って彼の家に乗り込み、週3回は一緒に過ごしています。いわゆる半同棲生活ですね。
奥さんへの罪悪感はゼロではありません。でも私は彼のことを愛していますし、彼も私のことを愛してくれています。彼は月1回、飛行機に乗って家に帰るのですが、奥さんとの性交渉はなく冷めきった関係だと言います。でもやっぱり、子どもはかわいいみたいで。
だから彼の子どもを引き取って、彼と3人で暮らせたらいいなと思っています。自分の子どもができなくても、彼と彼の子どもを幸せにできたら、それでいいと。
それを彼に言うと「具体的な話はまた今度にしよう」と。彼は優しい人なので、愛情はないとは言え、奥さんを独りにしてしまうのは心苦しいのでしょう。
ですが彼は、奥さんは料理があまり上手ではなく、女性としての魅力も私のほうがあると言ってくれます。私は家事全般得意ですし、自分磨きもおこたりません。彼のお子さんも愛してあげられると思います。
なので、あとは離婚さえしてくれれば私たち3人で幸せに暮らしていけるはず。息子さんが中学生になるのが楽しみです。
絶対に彼と結婚すると決め、妊娠を画策中…(綾子さん / 31歳 / 会社員)
彼と出会ったのは異業種交流会。最初はグループ交際だったのですが、仕事の相談をするうちに親しくなり、お互いを意識するようになりました。彼が既婚者だと知ったのは3回目のデートのときでした。
それまでは「既婚者に恋をするなんてありえない」「人の旦那さんに手を出す女の気が知れない」と思っていましたが、彼が既婚者だと知った私が感じたのは「だから何?」でした。
既婚者だけど私と会う時間を作ってくれる。私のことを好きだと言ってくれる。それだけで幸せじゃないかと。
それに、彼は連絡がマメで「既婚者」なんて言われなければずっと気づかなかったと思います。隠さずに本当のことを話してくれた姿勢も好印象で、私は彼と交際することになんの躊躇もありませんでした。
ですが、お付き合いが長くなるにつれて、既婚者ならではの弊害があることに気づいたのです。
お泊りはできないとわかっていたのですが、クリスマスや年末年始などのイベントも一緒に過ごすことができませんし、連休中は家族と旅行へ行くので連絡すら取れません。
彼のことを好きだという気持ちが大きくなればなるほど奥さんがうらやましくなり、気づけば「どうやったら私が彼の奥さんになれるだろう?」と考えるようになりました。
彼が離婚しない理由は「子どもがいるから」。
それなら私が妊娠したら、彼は子どもを理由に奥さんと離婚してくれるかもしれませんよね…。今は、彼の子どもを授かるための計画を立てているところです。
筆者が“妻の立場”から説得を試みたものの…
単身赴任中の男性と不倫中の麻美さんは、実は筆者の友人。「息子さんが中学生になるのは単身赴任が終わるのと同時期だよ、そのまま奥さんの元に帰るに決まってる!」「奥さんと仲良しだと言って不倫する男なんていないよ」と言っても、
「そんなはずない!」と、まったく聞く耳を持ちません。
また、彼の子どもを妊娠しようと企んでいる綾子さんは、「同じ条件なら、彼は絶対に私を選んでくれる」と自信満々。
筆者は既婚者ですので妻の立場から、不倫がバレたときのリスクやひとつの家庭が壊れてしまうことの重大さを取材中に話したのですが、彼女たちは「私が彼が幸せになれないのは奥さんのせい」と思っているようで、妻目線での話は理解しきれていないようでした。
本来であれば物事を冷静判断できる彼女たちを、「暴走」に追い込んでしまう既婚者との恋愛。“障害の多い恋ほど燃え上がる”のは事実なのかもしれませんね。
…もし、あなたの旦那さんにこんな相手が迫ってきたら、どうしますか?
ライター:鈴本ちさこ