2019.09.25
2021.03.16
激しく嫉妬したり我慢したり、バレる危険にさらされたり…不倫を経験した人からは「そんなに楽じゃない」と言う話をよく聞きます。そんなストレスフルな関係を10年以上も続けている妻たちも。彼女たちを駆り立てているものは何なのでしょうか?
■「50歳になったら」の約束を信じて(尚子さん/36歳/歯科衛生士)
iStock.com/mykeyruna ※画像はモデルを起用したイメージです
25歳のときから、かれこれ10年以上おつきあいしている彼とは「不倫」の関係ですが、私にとって誰よりも大切な存在です。彼に家庭があるという現実に耐えられず、一度は別れたこともあります。その間に縁談があり、結婚しました。
でもいざ結婚してみると、やっぱり誰よりも彼が好きだと実感。会えないことに耐えられなくなり、ついに私から連絡を取って復縁しました。復縁してからは、もう8年になります。
私も結婚したことで、以前より彼の気持ちがわかるようになって、昔よりうまくいっている気がします。そして「50歳になったら一緒になろう」って約束してるんです。
ちょうど彼が50歳になるとき、彼の子どもが成人します。「子どもが手を離れたときに離婚する」と言っています。10年以上つきあっているからこそ、嘘じゃないとわかるんです。
なんども別れようと思うことはあったけど、この約束と将来への希望があるからこそ、彼との関係をやめることはできません。おかげで、歳をとるのも怖くないんですよ。
■プロ彼女ならぬ「プロ愛人」(香苗さん/38歳/事務)
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不倫相手の彼とはもうずいぶんまえから続いています。長続きしているのは、私が「プロ愛人」に徹しているからでしょうね。
彼のことは大好きだし、離婚してほしいとか家庭が壊れたら…と思ったことは何度もあります。でも、現実的に私との関係がバレたときは、別れるしかないんでしょうね。
だからバレないように、夜は連絡しない、私から電話しない、外でデートはしないなど、つらくても我慢しています。おかげで10年近く不倫していますが、怪しまれる気配もまったくなし。
彼は私のことを、秘密の守れる女だと絶対的に信頼しています。芸能人とバレないように徹底してつきあう一般人女性が「プロ彼女」と呼ばれていましたが、それなら私は「プロ愛人」だと、自分でも思うんです(笑)
「離婚して」「会いたい」とか面倒なことはいっさい言いません。どんなに言いたくてもぐっと我慢。つらいけど、彼のことが大好きだから、ずっと一緒にいるために「プロ愛人」に徹します。
■障害があるほど燃えるもの(恵さん/40歳/歯科衛生士)
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不倫相手とはもう15年くらいのつきあいです。これだけ長く続いていると、そりゃバレそうになったこともあるし、何回も別れの危機に陥りました。お互い家庭があるし、本当は別れたほうがいいのかもしれません。
でもお互いにとって特別な存在だし、本当の自分でいられる、心から安心できる相手なんですよね。別れたほうがいいという理性よりも、別れたくないっていう本音が勝ってしまいます。
いつでも会えるわけじゃないし、堂々と一緒にいられるわけじゃない…不倫なんてしんどいですよ。でもこの困難があるからこそ、一緒にいるときの幸福感はなにものにも代えられません。
よく「困難が2人の絆を強くする」って言ったりするけど、本当にそうだと思います。不倫バレしそうになったときも、2人で協力してなんとか乗り越えてきましたし、そのたびに絆が深まりました。
もちろん好きだからこそずっと一緒にいますが、不倫という関係だからこそ、こんなに長く続いているのかな。ロミオとジュリエットじゃないけど、やっぱり障害があるほど愛は燃えるものですよ。
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10年以上もの関係となると、お互いがすでに人生の一部になっていて、なかなか離れるのが辛くて怖い状況に陥っているように思います。どうか〝いちばん大切な人〟を傷つけて、後悔することがありませんよう。
ライター:白藤 やよ