2019.09.14
2020.04.18
見た目もすっかり変わり果てた夫との結婚生活に辟易し、浮気相手との日々を謳歌していた人妻たち。楽しい時間を過ごすだけでよかったのに、浮気相手がうっかり放った、現実感ゼロの〝結婚ポエム〟が彼女たちを、一気に現実に引き戻しました! あまりに夢見がちで、ちょっと笑えるエピソードです。
iStock.com/GCShutter ※画像はモデルを起用したイメージです
■彼がつぶやく「結婚ポエム」が引くレベル(優奈さん/28歳/事務員)
私の浮気相手は、同じ会社に勤める独身の同僚です。会社への不満を持っている者同士、意気投合していつしか男女の関係になっていました。オラオラ系の旦那に嫌気がさしていた私は、華奢でどこか頼りなさげな彼に惹かれていたんだと思います。
しかし、彼との関係が1年ほど続いたある日、彼が結婚願望を匂わせるような発言をしてきました。確かに彼のことは好きだし、居心地もいい。でも、そのときの彼の言葉が薄っぺらすぎて引いてしまったんです。
「そんな旦那と離婚して、俺と結婚したらいいのに。会社を辞めて、どこか小さな漁村に移住しようよ。そこで海の近くに家を買って、家族で仲良く暮らさないか?」。
彼も私も、会社が嫌いで海が好き。そんな共通点をうまくまとめたつもりだったのでしょうが、現実味がなさ過ぎて笑えるレベル。旦那にも会社にも不満はあるけど、離婚するつもりも会社を辞めるつもりもありません!
それに漁村に移住して、仕事はどうするの? そんなひ弱な体で漁師にでも? 心のな中でさんざんツッコんだあげく、その夜の間にお別れを告げました。
■「彼の言葉」と「旦那のプロポーズ」(里恵さん/32歳/パート)
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パート先で知り合った大学生の男の子と不倫していました。最初はそんなつもりはありませんでしたが、彼からの猛アプローチの末、若い情熱に流されて不倫関係に。いざおつきあいしてみると、年下彼氏は意外にいいものでした。
純粋なまっすぐさは母性本能をくすぐるし、なにより若さは宝物ですね(笑)。仕事ばかりで私のことをかまってくれなくなった旦那とは逆に、かまってちゃんの彼がかわいくてしかたありませんでした。でもある日、彼から言われた言葉で、私の気持ちは一気に冷めてしまったんです。
「俺と結婚したら幸せになれるのに」
この「幸せ」という言葉が引っかかってしまった私。私にとっての幸せは「安心」です。まだ大学生の彼に安心を感じることは、絶対にありえません。そんなことを考えていると、旦那のプロポーズの言葉が脳裏をよぎりました。
「幸せにするとは断言できないけど、経済的に不自由な思いはさせない。約束するよ」
旦那は確かに、その約束は守ってくれています。経済的な余裕こそが、私の「安心=幸せ」につながっているんです。このとき初めて、自分が幸せだったことに気づいたんですよね。
■「俺、将来BIGになる!」と真顔で語る38歳(明さん/30歳/看護師)
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ナンパされたのをきっかけに、売れないバンドマンと不倫関係にあります。見た目はチャラついていますが、とにかくイケメン。年々太って、いまや丸太のような風貌になってしまった旦那とはえらい違いでした。
ときどき会って楽しい時間を過ごすだけでよかったのに、最近「旦那と離婚してほしい」と言い出したんです。たしかに旦那のことはもう男性として見られないし、イケメンにそんなことを言われると嫌な気持ちはしません。
ところが、心が揺らいだときに聞いた彼の夢見がち発言に、ドン引きしてしまいました。「俺と結婚したら、絶対毎日楽しいよ。それにいまは売れてないけど、俺は将来絶対BIGになる! そしたら、お前も大金持ちだ!」。
彼との生活は楽しかったとして、本当にBIGになる人なら、38歳でコンビニのバイトはしていない気がします。公務員として堅実に働く旦那が、どれほど信頼できる人であるか実感したのでした。
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日々、現実と向き合っている妻たちにとっては、不倫相手の発言があまりにも幼稚なものに聞こえてしまったのでしょう。不倫はもちろんダメ!でしょうけど「不倫したからこそ、わかることもあります!」という妻たちの言葉にも、一理あるのかもしれません。
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。