■原因究明やアドバイスも、子どもの心には届かない

子どもから「学校に行きたくない」と言われたときに、慌ててしまうママも多いことでしょう。子どものためを思って……と、原因究明やアドバイスをしようとする方もいます。 とはいえ、「どうして学校に行きたくないの?」と子どもを問い詰めるのは、逆効果になってしまう可能性も。自分の気持ちや過去の状況を説明するためには、高いコミュニケーション能力が必要となります。まだまだそれが難しい子どもも多いことでしょう。 また「どうして」というパパやママの言葉に対して、「なんとかして学校を行かせようとする」本音を感じとる子どもも少なくありません。「叱られている!」と感じ、萎縮してしまうケースも少なくありません。 子どもが学校に行きたくない理由、親としては非常に気になるところです。とはいえ、それを聞くのであれば、子どもの気持ちをしっかりと受け止め、子どもとの間に確かな信頼関係が築けている必要があります。「学校へ行きたくない」と言われたときに、反射的に「どうして?」と聞くのは避けた方が無難です。 さらに親としては、「じゃあ先生に相談してみたら?」なんて、アドバイスをしたくなることもあるかもしれません。親としては良かれと思っての行動なのですが、子どもにとっては「結局行けってことなのか」と感じてしまう可能性があります。