2018.12.05
旦那さんの実家がお金持ち…一見、うらやましいかぎりですが、妻にとってみるとうれしいことばかりではないようです。とくに誕生日や母の日・父の日など、贈り物をする場面ではとても気を遣うそうで…義実家との経済格差に悩む、妻たちの苦悩を追いました。
贈り物の予算に悩む(優子さん/30歳/パート)
旦那の実家は大地主で、とってもお金持ちなんです。もちろん姑も、金持ち特有のオーラをまとった凛とした人。でもご両親は金持ちぶることはありませんし、私たちにとてもよくしてくれるので大好きなんです。
でも、ひとつ困っているのが、誕生日や記念日などの「贈り物」。母の日は毎年プレゼントをしていて、姑は「気持ちが嬉しいからなんでもいい」とは言ってくれるのですが、品物選びには四苦八苦…どうせなら喜んでくれるものがいい、でもあまり予算はかけられないし。
母の日が近くなるとデパートの特設ブースに、予算ごとにさまざまな品物が並べられます。選びやすくていいんですが、いくら値札をはがしてあってもだいたいの値段はわかってしまいますよね…。
結局去年は私なりに奮発して、2万円ほどの花とスイーツのセットを贈りましたが、これでも「安いと思われたらどうしよう…」と恐る恐るだったのを覚えています…贈り物行事のたびに悩みは尽きません。
うちにあるのをあげたのに!(涼子さん/28歳/パート)
娘が1歳になったとき、ひな人形を買うことにしました。でも、お店でその値段にびっくり! 小さいものでも10万円以上するんです…それを見ながら思い出したのは、旦那の実家に飾ってあった立派な七段飾り。
店頭のものを見る限り、最低でも70万円以上はするものだということがわかりました。でも、もちろん私たちにそんな金額を払えるわけもなく、10万円のものを買って帰ることに。ここ最近では、一番高価な買い物でした。
後日、わが家へ旦那の両親が遊びに来たんです。そのとき、リビングに飾ってあるひな人形を見た姑が叫びました。「なに?! このお粗末なひな人形…言ってくれたらうちにあるのをあげたのに! これじゃこの子がかわいそうだわ!」と…盛大にけなしてくれたんです。
たしかに姑の家のものよりははるかに小さいですが、初めての娘には自分たちで買った、愛と想いの詰まったひな人形でお祝いしてあげたい。そんな母親の気持ちを無視する姑の発言に、怒りがこみ上げました。これだから金持ちは…!!
プレゼントが高額すぎてお返しできない(麻央さん/31歳/サービス)
旦那の実家がお金持ちのため、気をつかうことは多々あります。なかでも一番私が気にしているのが、旦那のご両親からのプレゼントです。私や息子の誕生日になると毎年豪華なプレゼントを贈ってくれるのですが、とにかくその額がスゴい!
私の誕生日には毎年、有名ブランドのバッグや小物。どれも数十万はするもので、とても気軽に買えるものではありません。
そして、4歳の息子にはおもちゃをくれるんですが、これがまた高額。去年はレゴブロックを贈ってくれたのですが、とても大きく立派なもので、おそらく数万円はするであろうセットが3つも届きました。
うれしいプレゼントであることは間違いないのですが…困るのが「お返し」なんです。とても同額程度なんてできるわけがないので、毎年両親の誕生日にはせめて心を込めて、手作りの物をプレゼントをするようにしています。
それでも、優しい旦那の両親はとても喜んでくれますが(内心ではどう思っているのだろう…)と、いつも気が気じゃありません。
人もうらやむ境遇にあっても、その立場にならないと理解できない苦労ってあるんですね。ママたちの気持ちが義両親に伝わっていることを祈ります。
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。