2016.05.11
あな吉さんがワーママのお悩みを解決するこの連載。今回は、義母、夫との関係に悩んでいる方のお話です。
取材・文/工藤花衣 撮影/中川真理子 イラスト/macco
デザイン/岡本慎也(etoffe design office)
お悩みカフェの店主:あな吉さん
本名は浅倉ユキ。「主婦のストレス値を下げる」をモットーに、セルフカウンセリングなどを提案。料理研究家としても活躍中。動画でのレシピ配信「暮らしチャンネル」も好評。
相談に訪れたのは:神山涼子さん(仮名)
夫、子ども2人、義母と5人暮らし。フルタイムでメーカーに勤務中。
結婚して以来、義母と同居しています子どもが生まれてから関係がぎくしゃくして…。それにともない、夫ともうまくいかず困っています
「同居している義母との関係に悩んでいます。以前は良好だったのですが、子どもが生まれてから関係がぎくしゃくして…。義母は陰で私へのグチを夫に言っているようで、それを知ってからは夫との関係もうまくいかなくなってしまいました」
1.悩みの"核"を見つけよう
義母、夫側の不満は何が原因でしょうか?普段の言動から推測してみましょう
神山さん 夫に相談しても、「女どうしで解決してよ」とうっとうしそうに言われるだけ。そんな夫の態度にもイライラしています。
あな吉さん そもそも家族の関係が悪化したのはなぜでしょう?それぞれが抱えている不満を、想像してみましょう。
神山さん 夫は自分では"いいパパ"のつもりみたいなのですが、私から見るとまだまだたりない。自分の頑張りを私に認めてもらえないのが、不満みたいですね。
あな吉さん ご主人はもっとほめられたいのかもしれませんね。
神山さん そんなようすを見て、義母は「なんで息子をいたわってあげないの?」とふびんに思っているようで…。それが義母と私との関係悪化にもつながっています。
あな吉さん ご自身の不満は?
神山さん 夫と話し合えないことですね。週末の予定や子どもの習い事など、相談したいことがたくさんあるのに、時間がなくて…。
具体的な対策を考えよう
夫の話を聞いてあげつつ夫婦で話し合うための時間を定期的にもつようにしよう
あな吉さん どのくらい、話し合う時間があれば満足できますか?
神山さん スケジュールの相談や報告は土曜の朝に1時間あれば十分。でも夫は「せっかくの休みだから」と起きてくれないんです。
あな吉さん 早起きのメリットがあれば、ご主人も起きるかも。たとえば、おいしいコーヒーを用意するとか、話し合いのあとはお昼寝タイムにするとか。
神山さん それならできそう!
あな吉さん 彼の話をじっくり聞いて、ほめるのも大事。そうすれば、朝の話し合いが彼にとってここちよい時間になるのでは?
神山さん たしかに、今までは自分が話したいことだけを押しつけていたかも…。あと、土曜の話し合いとは別に、将来のライフプランについて話す時間が欲しいです。
あな吉さん 子どもをお義母さんにみてもらって、夫婦で外出することはできますか?
神山さん 月2回程度なら…。
あな吉さん 定期的に話す時間を作れば、互いの気持ちを理解できて、思いやれる。夫婦が仲よくやっているようすを見れば、お義母さんも納得すると思いますよ。
実際にやってみよう
週末ミーティングを夫とふたりで開催ゆっくり話し合うことで思いやりが生まれました
「さっそく、週末の朝に夫と打ち合わせを実行しました。"あれもこれも話そう"と欲ばらず、ふたりでのんびりコーヒーを飲みながら話したところ、心に余裕ができて、雰囲気も穏やかに。さらに別の日には将来の相談や職場の近況も話すことができました。今後も続けていきたいと思います!」