2018.09.27
長男・長女に生まれると、親や親戚から後継ぎの話をされる人も少なくありません。家が代々続く老舗ともなれば、後継者の不在は由々しき事態。さらに最近では少子高齢化や意識の変化により、親世代と子世代の考え方も変わってきているようです。
サラリーマン家庭でも跡取り・後継ぎ問題はある?
とある女性は、親戚中から婿を連れてこいと迫られた経験があるそう。しかし「なぜ長男の1人娘だからという理由だけで継がないといけないのか」と、納得のいかない部分があるとのこと。親戚連中が騒いでいるだけと割りきってはいますが、やはり跡取り・後継ぎ問題はどこの家にもあるのか気にしているようです。
同じ経験をした人は少なくないようで、「祖父母から言われることがある。でもウチは特に家業もないので、『何言ってんだ?』という感じ」「自営業とかなら気持ちは分かるけど、サラリーマン家庭に後継って意味分からないよね」「自分も親戚から言われたことがあったけど、正直古い考え方だと思う」「ウチは義父母がうるさかった。はっきり言って『あなたたちの何を継ぐのか?』と思ってたけど」といった声が続出。一般的な家庭での跡取り・後継ぎ問題には、否定的な意見が多く見られました。
逆に多くの人が“代々続く老舗”や“珍しい苗字”など、特別な理由がある場合は跡取り・後継ぎという考えに肯定的。中には、「若い世代の人だって『家柄が…』というような話をしている印象。なんだかんだ跡取り・後継ぎという概念はみんな持ってるよね」と指摘する人も。
老舗の後継者不在はどうするべき?
古くから代々受け継がれてきた老舗の会社にとっては、跡取り・後継ぎの不在は深刻な問題です。昨年放送された『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)では、企業の休・廃業に関して特集。その中で増加の一途を辿る“ある理由”について教えてくれました。
2016年に休・廃業した会社は実に2万9600件。さらに廃業を考える中小企業のうち約3割は、“後継者がいない”ことを理由に挙げています。番組では、創業190年の老舗で生きる独身後継者の“お見合い”を放送。「独り身だと全て自分で抱えてやっていかなくてはならない」と懸念した現当主の計らいでした。残念なことにお見合いは失敗しましたが、当主はこれからも後継者のために縁談を探していくようす。
これを見た視聴者からは、「会社やお店を継がなくてはならない立場の人は大変だろうけど、究極的にはそれが親族じゃなくてもいい話だよね」「事業存続が目的のお見合いというのが、どこかおかしい気がする」と厳しい意見も。
確かに後継者不足に関しては会社を他社に買収してもらったり、外部からプロ経営者を招くといった対策もあります。もしかすると時代の変化と共に、跡取り・後継ぎ問題も変わっていくのかもしれませんね。