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300枚…義父母の年賀状作成を担い続ける同居嫁

コミュニケーション

2021.12.29

義父の年賀状作業を手伝う嫁

みなさま、今年は年賀状、どうされましたか。

 

紙で送る年賀状は年々減る一方らしいのですが、三世代同居の我が家では、まだまだ数百枚という分量の年賀状を作り、送っています…主に義父母が。

 

この年賀状をめぐって、毎年、我が家ではひと悶着があるのです…。

義父に同情したのが過ちの始まり

そもそも私がなぜ義父母(主に義父)の年賀状作りに手を貸すようになったかというと、十数年前、義父の使っていたパソコンが突然壊れたことに端を発します。

 

義父は、それまでずっとパソコンに入っていた年賀状作成ソフトで自分の年賀状を作っていたのですが、10年以上使い続けていたにもかかわらず、バックアップはなし。

 

「何もしていないのにパソコンが壊れた!」というものの、10年もよく頑張ってくれたよ…という感想しかありません。

 

今年はどうやって年賀状作ろう…と困り果てていた義父に、当時結婚したばかりの私が同情し、年賀状の山から手打ちで住所録を作ってあげたことが、そもそもの始まり…そう、過ちの始まりでした。

 

あのとき下手に手を出してしまったからこそ、今でも毎年年末に、私は自分のものでもない年賀状の作成に悩まされる羽目になっているのです…。

「紙に書かないとわからない」義父

私は、義父の住所録を、編集もラクで汎用性があることから、表計算ソフトで作成していました。

 

もちろんそのとき、私はずっと義父の年賀状担当になる気は毛頭なく、ベースとなる住所録を作ったら、その後の毎年の情報更新は義父自身にやってもらおうと思っていました。

 

義父も「もちろん私だってそのくらいは出来るよ!」と自信満々でした。

 

入力しやすいように表の体裁も整えて、「じゃあ、今後の変更点はこの住所録に追加してくださいね」と言った私の耳に届いたのは、義父の信じられないひと言でした。

 

「わかった。じゃあこの住所録、全部印刷してくれる?」

「えっ、なんでですか?」

「印刷した紙に私が変更点を書き込むから!紙に書かないとわかんなくなっちゃうから!」

 

…なぜ?

毎年繰り返されるものすごく無駄な作業

何度「直接住所録を編集してくれ、紙に印刷してそれを入力し直すのは二度手間だ」と訴えても、義父は「紙に書かないとわからない」の一点張り。

 

これならば最初から、表計算ソフトのデータではなく、義父の使い慣れた年賀状ソフトの住所録機能を使うべきだった…と思いましたがあとの祭り。

 

それからというもの、私は毎年年末が近づくと、住所録データを印刷した紙を義父に渡します。

 

義父は、その年に届いた年賀状や喪中葉書とにらめっこしながら住所録に赤字で訂正や注釈を入れ、そのデータをまた私が住所録に手打ちする…というものすごく無駄な作業を、ここ何年も続けているのです。うう、辛い。

 

さらに裏面のデザインも、いつの間にか私の仕事となっています。住所録の手入れに比べれば、素材集からデザインを選んだりパーツを配置したりするだけなのでさほど面倒ではないのですが…いや、やっぱり…面倒です!

それでも大事な年賀状

しかし、義父もすでに80代。一緒に働いていた現役時代の仲間たちは亡くなったり、高齢のため年賀状は今年で最後にします、という知らせが続々と届くようになりました。一時期は300枚以上を数えた義父の年賀状も、年々枚数が減り、今では100枚ほど。

 

少し寂しそうな義父ですが、本人はまだまだ年賀状を出し続ける気力満々。

 

今年の年末も、11月に入るとソワソワとし始め、毎年恒例の同居嫁による手打ち住所録の修正を経て、いそいそと年賀状作成に励んでいました。

 

年に一度、自分の交友関係をおさらいし、去った人を惜しみ、親類の子どもたちの成長を喜ぶ…そんな作業が、大袈裟に言えば義父の生きる張り合いの一つなのかもしれません。

 

出来る限りは手助けしてあげたい…面倒だけど…すごく面倒だけど…そうため息まじりに思う同居嫁でした。

文/甘木サカヱ イラスト/ホリナルミ  

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