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「これは下着じゃありません!」義母とのファッションギャップを埋めた方法

コミュニケーション

2021.11.24

嫁に服装を注意する義母

時代が変われば、ファッションの常識も大きく変わるもの。

 

後期高齢者の義母とアラフォーの私、そして小学生の娘、我が家の女性のファッション世代間ギャップについて語ります!

好意が暴走…「自分が常識」の義母

私が夫と結婚する前、私もまだうら若く気も弱く、そして義母は今より更にパワフルで押しの強い性格でした。

 

夫(当時は彼氏)の家へ遊びに行くと、義母はいつも私を大歓迎…してくれたのは大変ありがたいのですが、「とにかく息子の彼女に何かしてあげたい」という気持ちが暴走することもしばしば。

 

貴方が私にくれたもの、という歌がありましたが、義母が20代の頃の私にくれたものを数え上げてみれば、

 

  • 50代~マダム御用達ブランドのバッグ(義母のお下がり)
  • 花柄のゴージャスなネグリジェ
  • 花柄のゴージャスなスリッパ
  • 花柄のゴージャスなタオルセット
  • 毛皮のコート(これも義母のお下がり。これはこの連載で以前書いたことがあります)

 

などなど、思い返せばものすごくゴージャスなメンツでした。

 

夫と結婚し、同居をはじめてしばらくしてからも、その押しの強さは止まりません。自分の常識はみんなの常識!と疑わない義母です。

 

当時私の好んで着ていた、裾にレースの付いた服を引っ張って

 

「下着見えてるわよ!」

 

と言われたことは数えきれないほど。

 

また、裾の部分がダメージ加工になっているジーンズには

 

「擦り切れてるから買い替えたら?」

 

九分丈のパンツを履いていたら

 

「つんつるてんになってるわよ、洗濯して縮んだの?」

 

などなど…枚挙にいとまがありません。

 

義母にすれば、親切心から教えてあげているつもりなのですが…。

 

指摘されるたびに「この服はこれで正解なんです!」と言いながらモヤモヤしていた私も、さすがに鍛えられました。今では義母に何を言われても「これ流行ってるんです!」と断言できる強さを身に付けました。

義母に連れられ、人生初のブティックへ

さらに、世代が違うゆえの洋服への価値観の違いもあります。

 

私は洋服といえば量販店や通販で購入し、高い服はごくたまにしか買いません。飽きっぽいので、とにかく枚数がたくさん欲しいタイプです。

 

かたや義母は「いいものは長く着られる」という信念を持ち、1枚1万円以上の服を買うことにも躊躇がありません。

 

よく義母からは「安物買いしないで、よいものを買ったほうが長持ちするわよ」と言われるのですが、こちらとしてはその年の流行も多少は押さえておきたいし、来年着たいかどうかわからない服に大枚をはたく勇気もお財布の余裕もありません。

 

以前に一度、「何か好きなお洋服買ってあげるわよ」と義母行きつけのお店に連れて行ってもらったことがありましたが、そこは私が今まで足を踏み入れたことのない異世界でした。

 

お洒落で、ややメイクの濃いソバージュヘアのマダムが、そのセンスで選りすぐった中高年女性向けの婦人服を販売する小さなお店…。

 

…こ、これは!ブティック!

 

義母はマダムと談笑しながらまとめて季節の服を買い、お会計も驚くような金額になるのを見て、

 

これがブティック!これが高度経済成長期に青春を過ごした人のお買い物!

 

とカルチャーショックを受けました。

 

ちなみにそのお店では私の欲しいような服は(当然というべきか)見つからず、結局は、商店街の喫茶店でケーキをごちそうになって帰ってきました。

今どきファッションを楽しむ孫の存在

義母も最近では私の「このカーディガン、処分セールで500円でした!」という戦利品自慢(?)にも慣れてきたようです。

 

さらに娘の誕生と成長が、義母の押しの強さのストッパーになってくれています。

 

嫁という立場から、やはり少々義母に遠慮のある私と比べ、孫であり思春期である娘は、まったく容赦がありません。

 

流行のビッグシルエットのシャツを着る娘に義母が「それちょっとダブダブじゃない?」と言った途端、思いっきり顔をしかめた娘に「着るのは私なの!おばあちゃんに着ろって言ってないでしょ?人の服に口出さないで!」と10倍返しでやりこめられていたのは記憶に新しいところ。

 

私も最近の若い子のファッションにはついていけず、娘の選ぶ服を見て「これなんでここ(二の腕)に穴空いてるの?」などと言いがちです。決して他人事ではありません。いつまでもあると思うな若い感性。

 

そんな孫や嫁とのやり取りを繰り返すなかで、義母もいろいろと学習してくれたようです。

 

今までなら「それ変じゃない?」と口出しをしてきたような場面でも、「…今はそういうのが流行っているのね」と半ば無理やり自分を納得させています。

 

おかげで私も娘も、自由に着たいものを選んで、予算なりのファッションを楽しんでいます。

 

これからも三世代、それぞれのおしゃれ心を失わずに楽しんでいけるといいな、と思っています。

文/甘木サカヱ イラスト/ホリナルミ  

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