「ドーナツは大丈夫」と言う義母への反撃

「でも、ドーナツもご飯みたいなものだから大丈夫よね!」

 

な~にがご飯みたいなものだ??ドーナツがご飯ならジュースは味噌汁だわ!!

 

さすがに堪忍袋の緒が切れた私は、しかしここで怒鳴り散らすのもよくないと、グッとこらえ、一計を案じました。

 

数日後、夕飯の支度がすっかりできてから、子どもたちの目の前にショートケーキを置いて食べさせました。食卓についていた義母は驚いて「夕飯前にそんなもの食べて大丈夫なの?」と聞いてきます。

 

そう、義母はまったく悪気なく、無邪気に自分を棚に上げるだろうこと、予想通りの反応でした。そこでたっぷりの嫌味をまぶして「だってこれ、ご飯みたいなものだから大丈夫なんですよね?」と言い返しました。

 

普段はあまり面と向かって対立しないようにしている同居嫁のあからさまな反撃、さすがの義母も多少は身に染みたようです。

 

義母はそれ以来、少なくとも夕食前に大量のおやつを食べさせることはなくなりました。

 

子どもたちも、あまりの母の怒りの圧の強さに、幼いながらに「これは触れてはいけない空気だ」と察したのか、その後、夕飯前におやつをねだるのを多少は遠慮するようになりました。

 

そんなわけで、相変わらずちょこちょことした甘やかしはあるものの、とりあえずは小康状態を保っていた我が家の孫かわいさ事情ですが、最近また、子どもたちの成長に伴い、新たな甘やかし問題が浮上してきたのです。

 

次回は、成長した孫ならではの甘やかし問題について綴ります!

文/甘木サカヱ イラスト/ホリナルミ