姑の再婚を心を込めてお祝いした(恵美さん/34歳/銀行員)

 

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姑から地味な嫌がらせを受けていました。嫁を家族として認めていないのか、雑用を押しつけられたり、食事を一緒にとらせてもらえなかったり。みんなは特上寿司で、私だけ上寿司という細かい嫌がらせもありました。細かすぎて、旦那は気づいていません。 姑から嫌われていることは分かっていましたが、孫を可愛がってくれる点には感謝していたので我慢していました。女手ひとつでやってきた姑にとって、私は可愛い息子を奪った存在なのかも...と仲良くすることは諦めていたんです。 ところがそんな姑が激変したのは、再婚のタイミングです。「こんな歳で恥ずかしいわ」と照れる姑を説得して、レストランウェディングを開催しました。家族総出で準備をして、当日は大盛り上がり、思い出に残る最高の結婚式にでした。 姑から泣きながら感謝を伝えられて、この日やっと私たちは家族になったんだと感じました。再婚したことで、姑とは住む場所が飛行機の距離に離れましたが、定期的に会っています。 息子の可愛さは私にも理解できるので、過去のことは水に流しました。細かい嫌がらせの数々は、いまや冗談として言えるくらいの関係です。()

 

 

文:ちよ子