お義母さんの教育の結果は…(里佳子さん/29歳/パート)


 

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私はなんとなく大学を選び、なんとなく仕事に就き、結婚後もなんとなく、近所のスーパーでパートをしています。もちろん仕事に対する熱い情熱や、出世欲なんて持ったこともありません。 そんな私とは対照的に、旦那は超仕事人間。四六時中仕事のことを考え、日本中を駆け足で飛び回っています。もちろん育児に協力したこともありません。 そして、彼の母親も同じく子育てよりも仕事に生きた女性でした。だから結婚後も口癖のように「女性が普通に働けるいまの時代は、本当に恵まれているの」とフルタイムの仕事を勧めてきました。 そんな姑の労働の押しつけが、ある日、口論にまで発展してしまったんです。「私は子育てに時間と愛情をかけたい」と訴えたのですが、姑は「子どもには、自分のためにがんばって働く両親の背中を見せなさい。それが一番の教育よ」と。 しかし、勝手なことばかり言ってくる姑を黙らせてやりたくなり、「お義母さんの背中をよく見て育った息子さんは、お金を稼ぐことにしか興味のない人になってしまったようですね」と言ってやりました。どう思ったかはわからないですけどね(笑)。

 

 

お姑さんの気持ちも分からなくもないですが、労働はあくまで方法であって、目的ではありません。多様な働き方と選択肢を目指す社会のなかで、それぞれの「働き方の価値観」を認められるようになれるといいですね。

 

文:葛西 明