2019.10.08
2019.11.26
仲がいい家族にありがちな「家族全員のグループLINE」。いくら仲が良くっても、義実家のグループLINEとなると問題も多いとか。血の繋がった実の家族の中に、ひとり放り込まれた〝他人〟である嫁たち…気遣いとウンザリの間で苦悩する、彼女たちのお話を聞きました。
iStock.com/sunabesyou
■どうでもよすぎる連日の報告(美穂さん/33歳/電話オペレーター)
義実家のグループLINEに、半ば強制的に参加させられています。メンバーは義両親、義姉夫婦、旦那、そして私です。義実家はとても仲がよく、義両親も私のことを実の娘のようにかわいがってくれています。
それはとてもありがたいことなのですが、仲がよすぎるあまり、トークが連日大盛り上がりなのが困りもの。その日にしたことや何を食べたかなど、毎日報告し合うトークを見ているだけでうんざりです。
先日も義姉が「今日はエビフライにしました!」というコメントとともにエビフライの写真を投稿。すると姑が「ならうちも、明日はエビフライにしよう!」と受け、翌日てんこ盛りのエビフライの写真投稿…正直どうでもいいです。
「老夫婦2人で、こんなに食べるの…?」そんなことを思いながらも、いちおう「イイね!」的なかわいいスタンプを送信。これくらいならまだいいのですが、別の日には姑が「今日はボディーソープを詰め替えました」と写真つきで投稿…もはやどうでもよすぎて泣けて来ます(涙)。
■義姉と比べるのは無理だって!(真紀さん/27歳/事務員)
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式場カメラマンの義姉は、子どもの写真撮影が趣味。撮った写真は毎日のように、義実家のグループLINEに投稿するんです。最初は私も「かわいいな~」と思いながら見ているだけだったのですが…しばらくすると私にもしわ寄せが。
姑から「真紀さんも子どもの画像を上げてちょうだいよ」と言われるようになってしまったんです。それからというもの、しぶしぶ子どもの写真を撮影してはグループLINEにアップするのが日課になりました。
ところが姑は、写真のクオリティーにまで口出しするようになったんです。義姉の写真は、背景やポーズや服装にまでこだわり、一眼レフで撮影…そりゃそうです、プロなんだから。いっぽうの私はスマホで適当に撮影したものばかり。
たしかにクオリティーの差は歴然ですが、プロと比べられてもねぇ…。それでも、連日アップされる義姉の写真のプレッシャーに負け、試行錯誤を繰り返しながら写真を撮り続けています。もう、うんざりです。
■LINEグループで感じる疎外感(理恵さん/30歳/飲食店パート)
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義実家はとても仲が良く、家族グループLINEがあります。結婚と同時に私もそのグループに参加したのですが、これが苦痛でしかたないんです。トークのメンバーは、義両親と未婚の義妹2人と旦那と私。
LINEの頻度はほぼ毎日で、早朝から深夜までコンスタントに会話が続きます。そのほとんどが内輪の話。最近は、先日行われた毎年の恒例行事「家族旅行」がメインです。しかし今回の旅行は、私と子どもはお留守番だったんです。
私は蚊帳の外ですが、家族LINEは連日、朝から晩まで盛り上がっているんです。姑は「家族水入らずって楽しいわね!」と嬉しそうですが、なんだか自分が家族として受け入れてもらってないようで、少し複雑な気分になってしまいます。
実の家族しか知らない知り合いの話題や、私の知らない昔話が飛び交って楽しそうですが、私にはなんのことやらさっぱり。かえって疎外感を感じます。なぜ私がこのグループに招待されたのか、理由が分かりません。
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筆者は夫の立場ですが、義実家のグループLINEに入っています。嫁でなくとも、やっぱりいつまでたっても気を使うもの。最初は苦痛でしたが、自分から意識して発信するようになってからは、以前感じていたアウェイ感は薄れたような気がします。どうせ抜けられないなら、居心地のいい環境を作るために自分から動き出すのも必要かもしれませんね!
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。