2019.09.30
スマホは多くの機能が楽しめるため、つい夢中になることってありますよね。しかし度がいきすぎて、スマホを手放せなくなってしまう人も。ネット上では、「スマホにハマってしまった親」が話題として取り上げられています。
スマホが原因で夜更かしが増えた!?
とある女性は、50歳の母親がスマホにハマっていることを告白。最近ではゲームアプリに夢中で、朝から晩までスマホを手放さないとのことでした。母親がアプリを楽しむのは気にならないようですが、ずっとやり続けている状況に複雑な心境を抱いています。きちんと注意してやめさせるべきなのか、女性の悩んでいる様子が伺えました。
この悩みについて、ネット上では共感する人が続出。「私の親もスマホに依存気味で、ネット掲示板を四六時中見てる…」「母がYouTubeにハマったらしく、トイレにも持ち込むほど。正直ウンザリしてます」「父親はスマホをずっといじってるせいで、夜更かしが増えた」などの声が相次いでいます。親のスマホ依存を心配する人は少なくありません。
一方でスマホにハマる親が“気にならない”という人からは、「趣味ができて良かったと思う」「ウチの親は『Pokémon GO』に夢中だけど、むしろ良い運動になってるんじゃないかな」「ギャンブルにのめり込むよりはマシ」といった声が上がっていました。
他の趣味を見つけてあげるべき?
うまくつき合っていければ役に立つ「スマホ」ですが、“依存症”にはなってほしくないところ。スマホに入れ込む親に対して、「食事中もスマホに夢中だから、コミュニケーションが全然取れない」「スマホ以外に興味がなくなりそうなので、ほどほどにしてほしいな」「このままだと不規則な生活になる」など困惑する声も寄せられています。
では親がスマホ依存症にならないためには、どうすればいいのでしょうか? 対策として、「スマホの使用を否定するのではなく、便利で安全な使い方を家族で話し合うべき。例えば『寝る時は枕元に置かない』とか、ルールを設けてみて」「他の趣味を一緒に見つけてあげることが大切」「使用時間を制限してみるのはどう? 設定した時間はスマホが使えなくなるアプリもあるから、活用するといいかもね」といったアドバイスがあげられていました。
実際に親がスマホ中毒になってしまったという家庭では、様々なメリット・デメリットが。「久しぶりに実家に帰ったら、母のスマホ依存が原因で家事がおろそかに…」「気づいたらお気に入りのゲームに結構課金してて、家族間で大問題になったことがある」など、家族全体にまで影響をもたらしているようです。
一方で、「同じゲームアプリにハマってるので会話が弾む」というケースもあるよう。節度を守った利用なら、新たな共有の話題作りになるかもしれません。
スマホ依存と自覚する人は4割強!
スマホ依存症の人に効果的だと言われている「デジタルデトックス」。健全にデジタルデバイスやインターネットとつき合っていくために、一定期間スマホやパソコンなどと距離を置く取り組みです。スマホに熱中する人たちの中で、「デジタルデトックス」を知っている人はどれほどいるのでしょうか?
株式会社クロス・マーケティングでは、以前「デジタルデトックスに関する調査」を実施。まずは15~59歳のスマホ所有者を対象に、“自分はスマホ依存症と思うかどうか”についてたずねました。結果を見ていくと、全体で「そう思う」と回答した人は45.0%。年代別では「そう思う」と答える割合が10代の男女に多く見られ、年代が上がるごとに減少していることがわかりました。
続いて“デジタルデトックスの認知度”をリサーチ。「知らない、聞いたこともない」という回答が73.8%となり、50代の男女に至っては約9割を占めていました。そこで知らない人たちに向けてデジタルデトックスの説明を行い、“実践したいかどうか”を質問。「自身がスマホ依存症だと思う人」の38.7%は、「実践してみたいと思う」と答えています。
自分だけでなく、家族などにも影響をもたらす「スマホ依存」。親はもちろん、自分自身もハマらないように気をつけていきたいですね。
文/内田裕子