2019.10.03
2021.03.17
一般的には「嫁は姑との同居を嫌がるもの」というのが世間の認識ですが、なかには「姑と同居したい!」と強く願っている嫁もいるのだそうです。ところが姑たちは、何度お願いしても首を縦には振ってくれないんだそうで…嫁と姑、それぞれが抱える本当の理由とは?
■二世帯住宅の一世帯が余っているから(里奈さん/31歳/土木業)
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旦那は次男です。長男が結婚したとき、張り切って二世帯住宅を建てたのですが、結果的に離婚。その後、長男も遠方へ転勤してしまったので、義実家は二世帯住宅の「一世帯」が完全にあまっている状態なんです。
兄夫婦のものだった世帯と義両親の世帯は水回りも完全に別々で、一枚のドアでつながっているだけ。一戸の家で「同居」となればためらいますが、これならおなじアパートに住んでいるようなもの。よく知る近所のご夫婦だと思えば、問題ありません。
ところが、姑にその話を何度持ちかけても、「お気持ちだけいただくわ」なんて濁されてしまうのです。姑はどうやら兄夫婦と住んでいたときに、物音や食事のにおいなど、いろいろと気を遣っていたんだとか。もう気兼ねはこりごり、というわけです
いまはできるだけ姑と仲良くなろうと、足しげく義実家に通っています。とりあえず娘から「ばーばと一緒に住みたい!」と言わせてみようかなと、作戦を練っています。
■大好きな姑と立派な家…これぞ憧れ!(芳美さん/34歳/事務員)
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姑はとにかくセンスが良い人。義実家のリビングにはアンティーク家具が並び、品があってしゃれています。 一歩外に出れば、レンガ調のタイルが敷き詰められたテラス。アーチには季節の花が咲き、おとぎ話の主人公の気持ちになれる、立派な庭が広がっています。
実は長女を生んだときに私の実家の母が入院することになり、急きょ義実家に里帰りしたのですが、そこでの生活に心から惚れこんでしまったのです。姑は「安ものよ」「田舎だから土地もあまっているし」と謙遜して言うのです。
私からしたら「これぞ私の憧れの家!」という感じでした。姑は元保育士なので子育てもお手のもの、料理上手で潔癖なほどにキレイ好き…もうパーフェクト! 私としては同居したくてしかたないのですが、姑は「わずらわしいから嫌よ」と首を縦に振ってはくれません。
姑の好きなスイーツをお土産にしたり、義実家にしょっちゅう顔を出したりしているのですが…他にも何か、いい方法はありませんかね?
■嫁いびりにも耐えられる優良物件(美也さん/36歳/営業職)
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義実家のマンションは、セレブが多く住む高級住宅地の最寄り駅から徒歩1分の高層マンション。なんでもマンションが建ってから最寄り駅ができたそうで、義両親にとってもかなりラッキーな買い物だったようでした。
財源が潤っているからか、地域のイベントやサービスもとてもゴージャス! 市内に住む子どもは、市民プールだとは思えないくらいオシャレなプールを無料で利用できたり、塾や通信教材への補助費用が支給されたりと、周辺のママたち憧れの地域なんです。
正直「あそこに住めば勝ち組!」という気持ちもあり、旦那から義両親を説得してもらっているのですが、姑自身が若い頃に姑と同居して苦い経験があるために、どうしてもOKしてくれません。嫁いびりするような姑じゃないですけど…あそこに住めるなら、多少の苦労にも耐えますよ(笑)。
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自分が嫁だったころに、姑からひどい扱いを受けた苦い思い出から「私は同居しない」と決めている姑も多いようです。根気強く希望を伝えて、「この嫁なら一緒に住みたい」と思ってもらえるよう納得してもらえますよう。
ライター:矢島 みさえ