2019.08.26
2021.03.15
姑による嫁いびりの代表格と言えば「料理へのダメ出し」。きっつい言葉で反撃したくもなりますが、今後のことを考えると穏便にやり過ごしたい…でも一矢報いておきたい! そんなときに使える上手な切り返し術、知りたくありませんか? 今回は先輩ママたちに聞いた「切り返し術3選」をお届けします。
■振れるもんなら振ってみて(香織さん/28歳/パート)
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去年の年末に義実家へ帰省したときも、いつものように姑の嫁いびりに遭いました。「香織さん。この煮物、味がないわね」と、しっかり味見をして完璧に仕上がったはずの料理にケチをつけてくる姑。これまではおとなしく「すみません」と言っていたのですが、この日の私は違いました。
「たかしさん最近、接待が多くて外食が増えているんです。だからせめて、家の料理だけは塩分控えめにしようと思って。でも、もし味が薄いようなら塩を足してください」。そう言って姑に塩を手渡しました。
仕事のため塩分量の多い食事を余儀なくされる息子と、それを心配する優しい嫁。「それでもあなたは嫁いびりを続けますか!?」そんな思いを込めて渡した怨念の塩を、姑が鍋に振りかけることはありませんでした。
ちなみに実際には、旦那は外食をほとんどしません。姑退治のために利用させていただきました(笑)。
■ですよね、私も思ってたんです〜(玲奈さん/29歳/事務員)
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大事なひとり息子を奪った私のことが気にいらない姑は、いつも粗さがしをしてくる意地悪な人。そんな姑がうちに遊びに来たときの話です。私が朝食の準備をしていると、起きてきた姑が鍋に入っていた味噌汁を味見しました。
そして「これしょっぱいわね…こんなの毎日食べさせられたら、こうちゃんが早死にしちゃうわよ!」と、息子の心配をするふりをしながら嫁いびりが始まりました。正直(朝っぱらから勘弁してよ…)とは思いましたが、私も黙っているわけにはいきません。
少しオーバー気味に「ですよね!? 私もそう思っているんです。以前はこうじさんの体調を気にして薄味にしていたんですが、濃くしろってうるさくて…」。私も姑同様、旦那を利用して姑に応戦。そしてさらに「母さん薄味だから嫌だったんだよね~、っていつも言っているんですよ。薄味も母親の愛情だって、私も伝えているんですけど…」と追い討ちをかけておきました。
これには口達者な姑も黙るしかなかったようで、リビングのほうへトボトボ去っていきました。今回は私の勝ちみたいです(笑)!!
■猿もおだてりゃ木に登る(汐里さん/26歳/看護師)
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義実家へ帰省するたび、私は姑によって台所へ配属させられます。今年のゴールデンウィークもそうでした。大勢集まった親戚のため、姑とふたりきりで料理を作ります。でも実は私、料理が大の苦手なんですよね。ちなみに姑はそんなこと百も承知。
わかっていながら料理上手な嫁たちではなく、私を台所へ拘束…これもすべて嫁いびりのためです。料理を作る私に指示を出してくれるわけでもなく、ずっと見つめているだけ。そして、できあがった料理を味見し「まずい!」と流しへ捨ててしまうこともあるんです。
さすがにこの仕打ちに耐え兼ねた私は、ついに反撃に出ることに。「どうやってもお義母さんの味にはかないません! 大輔さんも普段から『母さんの料理が一番うまい』って言っていますし。私にも教えてください!」と、旦那の名前を使って姑を褒めたあと、頭を下げました。
すると、意外にもあっさり料理を教えてくれる姑。その後も姑を褒め続け、ゴールデンウィークが終わる頃には、私のお願いも「教えてください」から「作ってください」に変わっていました。おかげで地獄の台所からも解放。猿もおだてりゃ木に登りますね(笑)。
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ポイントは、いかにして姑に不快な思いをさせないように切り返すかです。怒りに任せて正面衝突してしまっては、あとに残るのはわだかまりだけ。反発するのではなく、うまく受け流す術を身につけていきましょう。
ライター:葛西 明