「何もできない」のは若さゆえ?(みどりさん/32歳/看護師)

 

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姑は26歳、結婚するまで実家に住んで、バイト生活していた〝いまどきの若者〟という感じの人。出会いは知人の紹介らしいのですが、35歳も年が離れた舅と、どういう経緯で結婚に至ったのかは怖くて詳しく聞けていません。 しかもこの姑、実家生活が長かったせいか、とにかく何もできない人。無洗米でもないのにお米を研がずに炊いたり、洗濯機へ柔軟剤の入れ方すら知らなかったそうです。おかげで義実家に帰省したときなどは、私ひとりで大忙し! 姑は「手伝いましょうか?」と言ってくれるのですが、逆に迷惑だったりするんです。以前、料理を手伝ってもらったとき、ステーキに振る塩を砂糖と間違え、とても甘い肉が焼きあがったことがありました。 それに包丁が怖くて握れないらしく、玉ねぎをはさみでカットしていたのにはドン引き…いまでは、帰省時の厨房は私ひとりで回しています。舅からしたら、なにもできなくてもかわいいばっかりなのでしょうね。 それでも姑だから、いちおう気も使わないといけないし。あんなに厳格できちんとしている舅が、どうして彼女と結婚したのか…不思議で仕方ありません。

 

 

文:葛西 明