2019.07.01
純粋に夫のことが好きだから結婚したのに、姑から「財産目当ての結婚」と決めつけられた妻たち。はたから見たら「お金持ちと結婚した幸せな女性」ところが…話を聞くと、投げつけられた暴言の数々は、人間性まで否定する本当にひどい言葉でした。姑の誤解と横暴に耐える、セレブ妻たちのお話です。
■私を早死にさせたいのね!(菜々さん/27歳/パート)
旦那は資産家の息子です。出会ったときはそんなこと知らなくて、初めて実家に行ったときに大豪邸を見て、お金持ちなんだとわかりました。でも、私は別に旦那の実家が裕福だから結婚したわけじゃありません。
彼の優しさや人柄、子ども好きなところにひかれて結婚を決めたのに、姑は疑ってばかり。私の顔を見るたびに「どうせ財産目当てで結婚したんでしょ?」と言ってきます。「慎之介はこの女に騙されているのよ!」と親戚にも言いふらしていました。
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それ自体はそこまで気にしていなかったのですが、一番こたえたのは、姑のために手料理を作ったときに言われたひと言。どうやら私の味つけが濃かったようで、一度口に運んだ料理を吐き出してすごい剣幕で言ったんです。
「こんなに塩辛くして! 私を早死にさせようとしてるのね! がめつい女は怖いわね~!」なんとか姑に認めてもらいたくて、心を込めて作ったのに…こんな心ない言葉をぶつけられ、悲しくてしかたありません。
■名家の姑の辛辣な嫌味(瑛子さん/33歳/パート)
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旦那は隣町にある名家の長男です。そんなことはつゆ知らず、合コンで知り合って私が一目ぼれ。猛アプローチした末、2年の交際期間を経て結婚にいたりました。でも、名家ということもあり、姑の目は厳しいものでした。
どうも姑は、旦那の家柄や財産目当てに結婚したと思っているようで、結婚後も私にきつく当たってきたんです。「着物が似合わない」「歩き方がだらしない」「顔が下品」など、見た目に関する嫌味は日常茶飯事です。
さらに先日は「あなたみたいな家柄も育ちも悪い人が、うちの嫁なんて考えられないわ。恥ずかしいから外を気軽に出歩かないでちょうだい!」さらに「もし私たちが死んでも、あなたに譲る財産なんて1円もありませんからね!」とも。
(やはりこの人は、私が財産目当てで結婚したと思っているんだ)と、この言葉を聞いてとても悲しくなりました。名家だかなんだか知りませんが、人を家柄で判断し、こんな堅苦しい家に嫁いだ女の覚悟を理解しようとすらしない姑。
あなただって、同じくこの家に嫁いだ身なんだから少しくらいわかってくれてもいいじゃないですか! って、これくらい言えたら楽なんですけどね~(涙)。
■「財産」って何のことですか?(佳奈さん/26歳/受付)
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姑は、私が財産目当てで旦那と結婚したと思っているようです。私のことを毛嫌いしていて、会うたびに嫌味を言ってきます。「こんな女に騙された息子が不憫でならない」「あなたが嫁いできてからうちは不幸続きだ」こんなのはいつものこと。
わが家に遊びに来るときも、お土産は旦那と息子の分だけ。私にはありません。そして、信じられないことに「財産狙いの嫁にあげるものなんて、なにひとつありませんからね!」とつけ加えるんです。
でも、私が財産ねらいで結婚したと、どうして姑がそう思っているのかまったく理解できないんです。なぜなら、旦那の実家は決して裕福な家庭ではありません。確かに家は持ち家ですが、財産といえるものはそれくらい。
しかも片田舎に建つ築60年ほどの古民家です、価値なんてさほどあるとは思えません。旦那に聞いても、巨額の預金があるとか別の資産を持っているとかいうこともなさそう。それなのに私を目の敵にする姑。
さすがに腹が立つので、次回があったら「あなたの言っている〝財産〟って、一体なんのことなんですか!?」って聞いてやろうと思います。
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姑の偏見や勘違いから心ない言葉にさらされる妻たち。唯一の味方は愛する夫ですが、かばってもらうとそれこそ姑の嫉妬まで買ってしまいかねず、難しいところです。諦めず、粘り強く、姑の偏見に向き合ってほしいものです。
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。