まるで未来の私を見ているようで…(由奈さん/31歳/保育士)

 

iStock.com/JohnnyGreig

 

父は母より15歳も年上で、母が45歳のときに定年を迎えました。これまでは仕事一筋で、ほとんど家事をしたことがありません。でも母は「さすがに定年したら、少しくらい家事に協力してくれる」と思っていたようですが…。 定年後、父は早朝に体操と散歩をします。その後、母が作った朝食を食べると、リビングでのんびりテレビを観賞。そして、午後になると母の用意していた昼食を食べ、近所の碁会所に直行します。

3時間ほど碁を打ったあとは、喫茶店に顔を出したり、その辺をぶらぶら。夕方になると、近所の居酒屋で一杯飲んで、ほろ酔いになったところで自宅に帰ります。 ちょうどそのころ、母はパートを終えて帰宅。母が大急ぎで夕飯の準備をしているにもかかわらず、父はじっとテレビを見て、おとなしく夕飯ができるのを待っているそうなのです。 「もう、こんな生活ごめんだわ!」と、電話口で嘆く母。何もしないし何も手伝おうともしない父に、腹が立つのもムリもありません。 実は私も、家のことは夫にはほとんど頼まずに、自分でしています。いまの母の状況を見ていると、わが家の将来を見ているようで、めまいがしそうです…。