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「まだ大丈夫」と言い張る親が心配〝運転免許証返納〟に導いたママの説得術

コミュニケーション

2019.06.21

高齢ドライバーによる痛ましい事故のニュースを多く聞くこのごろ、「事故を起こす前に免許証を返納する」という人も増えているようです。とはいえ、車が〝生活の足〟となってる人にとっては返納するのはなかなか難しいもの。「まだ大丈夫」だと言い張る高齢の親と、「とはいえ返納してほしい」と心配する子どもたち…上手な話し合いをしたママたちに、お話を聞きました。

 

 

■「漠然とした不安」を整理した(美香さん/36/美容師)

confident driving grandma

iStock.com/warrengoldswain

今年70歳になる私の父は、このところ毎年、車をぶつけたりこすったりということが続いています。高齢ドライバーによる事故の報道もよく目にしますし「そろそろ車の運転を控えたら?」と提案していたんです。

でもそのたびに「まだそんな大ごとにはなってないから、大丈夫」と言い張って。でも「大ごと」になってからでは取り返しがつかないので、なんとか免許返納を考えてもらおうと母とも話していたんです。

返納しない理由として「車がなくなったら生活に困る」と漏らしていたようなので、普段父がどこに行って、どんな生活を送っているのかを、具体的に紙に書いてまとめてみることにしました。

そのうえで「ここにいくにはバスで」「たまにいくココならタクシーでも」といった具合に、代替の移動手段を提示したんです。それにかかる交通費も、自動車の維持費と比べたら負担になるわけではないことも話しました。

具体案と数字で示したこともあり、結果しぶしぶですが免許証返納を納得してもらえました。返納した後の生活への「漠然とした不安」が消えたことが、父の気持ちを動かす要因になったと思います。

■実例を詳しく話して、怖さを実感してもらう(成美さん/33 /家庭教師)

senior woman driving car

iStock.com/dszc

私は3人兄妹の末っ子なので、両親はけっこう高齢です。ですが二人ともまだまだ元気で、買い物したり友だちと遊びに行ったりするときは、車を運転しています。7つ上の兄とも相談し、やっぱり免許証返納を考えてほしいと、何度か説得してきました。

年末年始やお盆休みに帰省するたびにその話になるのですが、なかなか聞き入れてもらえず。父のほうは「そうだな~…」と迷っている感じですが、母は「車がなかったら○○さんちまで遊びに行けないわよ」と、聞く耳持たずの様子でした。

そんなときママ友に「親が運転する車に乗っていたら、アクセルとブレーキの踏み間違いで危うく事故を起こしかけた」という話を聞きました。幸いケガ人もなく物損もなくて本当に良かったのですが、ママ友は「生きた心地がしなかった」とのこと。

これはいい説得材料になると思いました。どういうタイミングでなぜそうなったのかを詳しく聞き、できるだけ詳細に母に伝えたんです。身近な〝リアル実例〟は絶大な効果があったようで、その年の夏には返納してくれましたよ。

■運転チェックを動画撮影して見せた(菜緒さん/34/公務員)

Grandparents with grandchildren in a car on a road trip

iStock.com/monkeybusinessimages

「なんとか返納してくれるよう、お父さんを説得してくれない?」と姉から相談を受けました。確かに最近のニュースを見ていると、姉の気持ちも分かります。さっそく娘を連れて実家に遊びに行き、免許証の自主返納の話をしてみました。

でも、父は「俺はまだ大丈夫だよ!」と笑い飛ばして…娘に「よし! おじいちゃんが車でどっか連れてってあげよう!」とまで言い出す始末。もしも事故を起こして、娘まで巻き込まれたらと考えると、急に怖くなりました。

そこで「じゃ私が一緒に乗って、運転に問題ないかチェックさせて」と提案。たとえば真っ直ぐ走れているか、速度の感覚、右左折時の安全確認、走り慣れない道でも普段通り落ち着いて運転ができるか…などをチェックしたんです。

すると特に「速度の感覚」と「車間距離」に不安があることがわかったんです。でも、口で言うだけでは聞き入れないと思ったので、動画を撮って見せました。自身の運転を客観的に見たことで、思っているより危ない運転をしていることに気づいたようです。

返納までは行きませんでしたが、とりあえず「運転適性相談」に行ってもらうことができましたよ。

Grandparents going on road trip with grandchildren

iStock.com/Wavebreakmedia

「免許証返納」とひと口に言いますが、便利な〝生活の足〟を手放すことへの不安や、自分の運転の危うさを認めたくないプライド、「まさか自分が」という楽観的な思い込みなど、人によって様々な理由でためらう人が多いようです。「返納」までは難しくても、運転免許センターなどで行なっている「運転適性相談」に参加してもらうよう説得するのは、よい方法ですね。

 

ライター:芳野 美穂
ライターとして活動をしながら、保育園と小学生、ふたりの子どものママとして奮闘中。仕事は充実しているものの、旦那の仕事が忙しいため、ほぼワンオペ育児。最近の悩みは、近所に住む姑のノンアポ訪問。

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