2019.06.03
取材をしていると「姑が新婚旅行に同行した」という信じられない話を、複数の妻から聞きました! 新婚旅行といえば「ハネムーン(Honeymoon)」の名前通り、二人きりで甘〜い時間を過ごす、夫婦にとっての一大イベント。忘れられない、一生の思い出になるものです。ところが厚かましくも「一緒に行く」と言い出した姑たち…その驚きの理由とは? いまだ怒り冷めやらない、妻たちのお話をお聞きください。
■この旅行が終わったらあなたのものだから!(優香さん/27歳/会社員)
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姑が新婚旅行先のハワイについてきました。最初「一緒に行く」と聞いたときは、さすがに冗談だと思っていましたが、本気で旦那を説得し始めて内心ドン引き。見事に旦那を口説き落とすことした姑は、意気揚々とやって来ました。
旅行中はずっと気を使い、終始「暑い!」と文句を言う姑のために二人分の水を持ち歩き。(そりゃハワイなんだから当たり前だろ!)もちろん口には出せませんが、内心は姑への悪態の山です。レストランでもタクシーでも、旦那の隣を陣取って。
しかも驚くことに、寝室も同じ部屋。しかも姑は、旦那の隣を独占していたんです! そしてなんと「この旅行が終わったら息子はあなたのものなんだから、これくらい我慢しなさいよ!」と…この言葉には耳を疑いました。
夫婦にとって、人生一度きりの大イベントである新婚旅行。それなのに散々文句を言って、旅行代は一切払わず、まるで自分のための旅行かのように振舞った姑…私は絶対許しません!
■新婚旅行の思い出は「ひとり観光」(美奈子さん/28歳/パート)
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「新婚旅行は海外にしよう!」と決めていたのに、急遽国内旅行に変更になりました…一緒について来ることになった姑の〝鶴のひと声〟で。「長時間の飛行機は辛いし、温泉がいい」そう言い張る姑に(だったら来るなよ!)と、心の中で何度叫んだことか。
「あなたたちが旅行の間、ひとりでいるのは寂しい」と何度も訴えてきたので、仕方なく同行を了承したのですが…出発前の時点で激しく後悔していました。しかも、旅行のプランはすべて姑提案のもの。
宿は温泉旅館だし、食べるものや観光場所も、お年寄り好みのものばかり。(このままでは旅行が滅茶苦茶になる…)と思った私は、ある決断をしたんです。「すみません、お腹が痛いのでホテルに戻ります」と二人に伝え、単独行動を取ることに。
ひとりになった私は電車に乗り、行きたかった美術館や見たかった観光地をひとりで堪能してやりました。翌日も同じ手で別行動して、ひとり観光。正直寂しかったですが、姑に気を使いながら行きたくもない場所を連れまわされるよりはずっとまし!
だから新婚旅行の思い出と言えば、ひとりで回った観光地と、途中で野犬に追いかけられた恐怖体験しかありません。
■楽しかったのは姑だけ(綾さん/30歳/歯科衛生士)
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新婚旅行はずっと憧れていたモルディブに行ってきました。青い海と青い空、それに真っ白な砂浜が一面に広がる別世界! 文字通り夢のような場所でした…でもそこには、招かれざる客が同行していたんです。
姑が「新婚旅行について行きたい!」と言い出したときは驚きました。「来ないでください!」とはとても言えなかったので。「飛行機で10時間は辛いですよ!」なんて言いながら説得をしたのですが聞く耳持たず。
旦那に「なんとかしてよ!」と再三、断るようお願いしたのですが効果はなく、出発の日を迎えてしまったんです。飛行機に乗る前は元気だった姑は「体がいたい! なんでエコノミーなのよ!」と文句たらたら。
モルディブについてからも「ホテルがしょぼい!」「ご飯がまずい!」と文句が止まりません。さらに、私の水着を見て「派手!」「みっともない!」と批判の嵐…終始、私への当たりはキツく。
でも結局、旅行を一番満喫したのは姑でした。帰りの空港で「楽しかったわ〜、また3人で来ようね!」と驚きの発言をした姑に薄笑いを返し、(二度と来るか!!)と心の中で叫んだのでした。
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新婚妻から〝夫婦の甘〜い時間〟を奪った姑たち…これは、かなり罪深い! 新しい人生のスタートを「姑同伴」で切ったご夫婦の、お幸せを祈ります!
葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。