2019.06.04
2021.03.11
嫁姑問題は妻たちにとって、永遠のテーマとも言える大問題。「義実家に行くのが憂鬱」「姑が苦手」…今回お話を聞いたのも、かつてはそんな悩みを抱えていた妻たち。ところが〝あるきっかけ〟から嫁姑関係は劇的改善、姑のことが「嫌い」どころか「いまや味方」と豪語するまでに! 彼女たちはどんな賢い手を使って、姑との仲を改善したのでしょう?
■姑のがんばりを褒めてみた(早紀さん/36歳/化粧品メーカー勤務)
iStock.com/Tom Merton
いわゆる「過干渉タイプ」の姑。大好きなひとり息子を取られたという意識もあり、私に対してちょっと警戒心や嫉妬心がある様子。私も苦手に感じていました。旦那はというと、そんな姑を鬱陶しく思っているようで。
何か手を出されると「いらないって」「やらなくていいから」と、いつも冷たい態度でした。そんな姑ですが、実は〝ザ・料理上手〟という長所が。作ってくれるご飯はとても美味しいのですが、家族は黙って食べるだけです。
家族のためにせっかく手間ヒマかけて作ったのに、無言だなんてさみしすぎますよね。姑のことは苦手でしたが、食事の時間が楽しくないもの嫌だし…ここはひとつ、私が変わろうと思ったんです。
そこで「おいしい!」「お義母さん、これ最高!」と感想を言いながら食べることに。カレイの煮つけやアジの南蛮漬けは絶品だったので、レシピまで教えてもらうように。姑はとても嬉しかったみたいで、「いままでよりずっと料理が楽しい」と弾んでいました。
誰だってがんばっていることを認められると、嬉しいですよね。いまではすっかり、私のことがお気に入りになった姑。私のお皿には、山盛りの料理で迎えてくれるようになりました(笑)。
■打倒!男尊女卑の家風(絵美さん / 34歳 / 法律事務所事務)
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義父はいまだに「男尊女卑」を絵に描いたような人。結婚した当初は、召使いのように家族に尽くす姑も、亭主関白な義実家の空気も苦手でした。旦那は偉そうにはしていないものの、傍観するだけ。
そこで私が考えたのは「姑の意見」を尊重すること。なにをするにも義父の意見がまかり通るなか、「お義母さんはどう思いますか?」「お義母さんは、どっちがいいですか?」と聞くようにしたのです。
最初こそ、義父に遠慮してなにも言えない姑でしたが、私が質問を繰り返していると徐々に、自分の意見を言ったりときには主張をするほどに変わってきたんです!
いまでも義父が偉そうなのには変わりないですが、「おい、お茶!」と言われても、「手が離せないの、後にしてくださらない?」くらいは言えるようになりました。
いまでは義実家に遊びに行くたびに、姑が「これも絵美ちゃんのおかげよ。息子はいいお嫁さんを連れてきてくれたわ!」と笑顔で迎えてくれます。
■やっぱり贈り物は大切(真奈さん/35歳/郵便局員)
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旦那はひとりっ子。大事なひとり息子を取られたと感じたのか、姑は私にあまり良い印象はなかったようです。
そんななか「姑と仲よくしよう」と意識すればするほど裏目に出るのはわかっていたので、あえて距離を取ることに。その代わり、母の日や誕生日などは、必ず贈り物を吟味するようにしていたんです。
義父も旦那も贈り物をするタイプの男性ではないので、ほぼ初めての「身内からのプレゼント」。これは姑にとって相当うれしかったようで、3年ほどすると自分から「真奈さんの誕生日はいつ?」と聞いてくれました。
いまではすっかり、贈り物をしあう仲のいい私たち。義実家に行くたびに、私と姑がカタログを開いて「お互いの欲しいもの探し」で盛り上がるので、旦那はちょっぴり妬いています(笑)。
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筆者もかつて姑との関係に悩んでいたのですが、相性占いで「似た者同士」と言われて、妙に納得したのを覚えています(笑)。男性は、母親と似た女性を妻に選ぶと言われていますが、案外嫁と姑は、相性抜群なのかも…?「自分だったらどうだろう?」という視点で、姑の行動をよく観察してみると、仲良くなるための方法が見つかりやすくなるかもしれません。
文/矢島 みさえ