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夫は出世し年収1500万円…でも「これを幸せと呼ぶの?」と自問する夫婦の話

コミュニケーション

2019.01.17

世帯年収1500万円といえば、マイホームも車も手に入るし、子どもにやりたいこともさせてあげられる、欲しい物は不自由なく手に入る…といった、いわゆる「富裕層」。さぞ幸せな毎日を送っているのかと思いきや、なかには「お金がないころのほうが幸せだった」という方々も。その理由とは!?

 

引き換えになくなった家族の時間と絆(麻美さん/32/パート)

私の勝手な実感かもしれませんが「お金と幸せは必ずしも比例しない」と思います。

結婚当初は旦那の稼ぎも少なく、お金の使いみちや貯蓄なども夫婦で相談して決めていました。もちろん車なんてなかったので、買い物するときはふたりで自転車を並んで走らせ、安い品を求めてスーパーを回ったものです。数年経って、ふたつの自転車の間に小さな息子の自転車も入ったりして。

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中堅といわれる年代に入った旦那は順調に出世し、わが家の経済状況は飛躍的に向上。生活水準は上がり、念願だったマイホームや車も手にしました。しかしその一方、旦那は仕事(本当に仕事かどうか分からないときも)で家を留守にすることが多くなり、たまに家にいても家族と話すこともなく車やゴルフ道具の手入ればかり。家族での外出なんてまったくなくなってしまったんです。

家族は一緒にいるからこそ絆も生まれ、会話を重ねるからこそ信頼し合えるのだと思います。最近では、ひとりには大きすぎるわが家のリビングにポツンと座りながら、小さかったけど何倍も暖かかった昔の家を思い出すことがよくあります。

なにもかも変わって、幸せなのか…(麻衣子さん/34/パート)

若いときから「金があればなにもかも変わるんだ! お前を幸せにだってできる!」と言って、一心不乱に仕事に打ち込んできた旦那。その言葉通りに彼は出世して収入は増え、そしてなにもかもが変わりました。

正社員だった私は、生活が安定したこともあってパートへと働き方を切り替えました。ふたりの子どもにはやりたいこともさせられたし、欲しいものは不自由なく与えることもできました。そしてなにより変わったのは「身の周りの環境」です。つき合うママ友は富裕層が多くなり、必然的にあらゆる場面で比較される〝ママカースト〟の世界へ。

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日々繰り返されるマウンティングに対抗するため、外出するときはブランド武装し、SNSには「幸せな家族の写真」を投稿し続けています。保育園のお迎えだって自転車で行けるけど、パフォーマンスのためタクシーを使ってみたり…とにかく「周りの目」を気にして生活するようになってしまったんです。

あのときの旦那に言えるとしたら「確かに私の生活はなにもかも変わったけど、決して幸せではないかも」でしょうか。

俺ってなんのために働いてるの?(友美さん/37/パート)

大学卒業と同時に同い年の旦那と結婚し「将来必ず金持ちになる!」と言いながら身を粉にして働く旦那を、懸命に支えてきました。あれから15年が経ち、ふたりの子宝にも恵まれ、旦那は順調に出世しました。世帯年収は1500万を超え、地域では立派な富裕層の仲間入り。でも、先日旦那が「俺ってなんのために働いてるんだろう…」と言うんです。

確かに彼は、結婚当初の目標を達成して納得のいく収入を得ています。でも、その間は仕事に追われて子どもの成長を間近で見ることもなく、夫婦で有意義な時間を過ごすこともありませんでした。そしていまはいまで、責任ある立場として全国を目まぐるしく飛び回って…お金に困ることはありませんが、「ただそれだけの生活」です。

お金があることは精神的にももちろん大事です、でも幸せとは「お金を稼ぐことや貯めることが目的」ではなく、そのお金をどう使うかに直結しているのだと思います。

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まだ結婚前のこと、「バイト代で買った200円のアイスクリームを分け合いながら食べていたときが一番幸せだった」と旦那は言います。私にもその気持ちはなんとなく分かりますし、旦那が悩んでいるのもわかります。でも、ママ友とおいしいランチを食べ、週1のエステにも行ける私は、いまも幸せなんですけど。

若かった頃といま、夫と妻の間で、少しずつズレてきた価値観と幸せの形…それにうすうす気づき始めて、自問自答している様子が伝わってきます。修復ができないほどの大きな溝になる前に、「これからの幸せ」について夫婦で話してみませんか。

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ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。

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