■家事分担表を作成する

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お互いの得意/不得意が把握できたら、次に家事分担表を作成します。まずは今現在、家庭内にどういった家事がいつ、どれくらい発生しているのか、できるだけ細かく洗い出します。例えば、「朝食を作る/毎日/30分」、「ゴミ出しをする/月・水/10分」、「ミルクを作る/1日3回/10分」、「保育園の準備/月~金/10分」のようにお互いに付箋などに書いて、大きな紙や冷蔵庫、ホワイトボードなどに貼ったり、Excelなどを用いて可視化するのが良いでしょう。 そして次に、妻が自分でければできない家事を選んでいきます。特に育児に関してはお母さんの感覚でしか知り得ないことが多くあります。これは自分でやっておきたいというものを優先して取るようにしましょう。 そして、夫はこれなら自分でもできそうというものを選んでいきます。注意しておきたいのが、「責任を持ってその家事のプロフェッショナルになる」ことを意識してもらうということです。食後の洗い物を例に挙げると、乾いている食器を食器棚に戻す→洗い物をする→シンク周りの水の飛び散りなどを拭き取って完了、という一連の流れに関して全てできるようになってもらいます。 夫がやった家事に対して妻がイライラしてしまうのは、シンクの中にあった食器を洗った、というように、家事の一部分だけしかできていないにも関わらず、やったと主張する点でしょう。必ず自分ひとりでその家事の全ての工程を成し遂げられるように意識してもらいましょう。 最後に、残った家事を夫婦で振り分けます。割合が半々になるのが理想的ですが、あまり家事をしたことのない人がいきなりたくさんのことをするは難しいものです。これができるようになったらこっちもお願いしたいというように、段階を経てできることを増やしていくのがポイントです。大切なのはお互いに自尊心を傷つけないことです。

■手抜きをする術を身につける

共働き世帯の場合、全ての家事を100点にこなすことは難しいです。今日は疲れたから手抜きをしたいという日には、お互いに相談した上で無理せず休むようにしましょう。食事は出前や外食で済ませても良いですし、洗濯物は2日分まとめてやっても構いません。時短のためロボット掃除機や食洗機を取り入れるのもおすすめです。最近では家事代行を利用する方も増えてきています。 思いやりを持って、できるだけお互いが負担にならないよう工夫するのが共働き家庭における夫婦円満のコツです。