2018.11.27
「母は強し」という言葉はあれど、時には何気ない一言でひどく落ち込むことも。先日、ネット上にあがった「育児中に言われてツラかった言葉」というトピックが多くの注目を集めました。もしかしたらその一言が、ママたちの心を傷つけてしまっているかも!?
とある子育てママを傷つけた何気ない一言とは?
投稿者は、先月2人目の出産を終えたばかりの子育てママ。1人で慣れない育児に奮闘していたある日、旦那さんから「先輩の奥さんはワンオペ育児で子ども3人を育ててるんだって」と言われたそうです。旦那さんにとっては何気ない一言だったのでしょうが、まるで“先輩の奥さんはワンオペで3人育てているのに、お前は2人でいっぱいいっぱいなの?”と言われているように感じたという相談者。
「他にも義母から『帝王切開だったからラクして産めたね』と言われたことも」「皆さんも言われてキツかった言葉ってありますか?」という彼女の投げかけに、世の育児ママたちから様々な“育児中の辛辣な言葉”が飛び出しました。
彼女のように“旦那さんの一言”にショックを受けた人は多いようで、ネット上では「育児でいっぱいいっぱいになってしまい、夫にSOSメールを送信したら『そんなのうちだけだよ?』と返信がきた」「眠気と戦いながら育児してた時、夫から『つかの間の専業主婦気分味わっておけよ?』『うちは専業主婦させる金ないから』だと」「第二子の授乳で睡眠不足の中、旦那は『いいじゃん、働いてないんだから昼間寝れば』って… 昼は昼で授乳あるし、そんなタイミングよく寝れないよ」などの声が上がっています。
実母・義母から言われたキツイ言葉とは?
辛辣な言葉を投げかけるのは、旦那さんだけとは限りません。例えば育児の大変さを知っているはずの実母や義母でさえ、ママたちを傷つけている場合も。「寝ぐずりしている生後数カ月の娘のことを、『精神疾患があるとしか思えないのよね』って言われた」「母から『外で働いてないからニートと同じ』と心ない一言が」といった声が寄せられていました。
他にも「子ども3人を連れていると、知らないおばちゃんから『男の子3人なんだね。女の子いたらよかったのにね』って。大きなお世話です!」「1歳半で子どもを保育園に入れたら、未婚の親戚に『こんな小さいうちに保育園入れられてかわいそうに』って言われた」など、辛辣な言葉は色々な人から飛び出してくるようです。
さらにママたちを傷つけた言葉の中で、最も多かったのが「子どもがかわいそう」。例えばとあるシングルマザーの女性は、事あるごとに「子どもがかわいそう」と言われ続けてきました。何度も心が折れそうになった彼女ですが、息子さんからの「俺は幸せだよ」という一言に救われたとのこと。それ以来彼女は、「フォーカスするところは、誰に何を言われたかではない」「子どもがどう思ってるかが1番大事」と考えるようになったといいます。
「パートナーから言われたい言葉」第1位は…?
周りからの何気ない一言で、傷ついている子育てママたちは多いようす。では逆に世のママたちは、どのような言葉をかけられるのが1番嬉しいのでしょうか。
明治安田生命保険相互会社は、女性797名を対象に「旦那さんから言われたい一言」についてアンケートを実施。栄えある第1位には、全体の32.0%を占めた「ありがとう」がランクインしました。次いで第2位には「結婚してよかった(9.5%)」、第3位には「あなたがいてくれてよかった(6.9%)」が並ぶことから、主婦たちの多くが“感謝”にちなんだ言葉をパートナーに求めているようです。
ちなみに男性799名にも同じ質問を尋ねてみたところ、第1位には「ありがとう(24.8%)」、2位以降には「感謝しています(8.0%)」「結婚してよかった(7.6%)」「お疲れさま(7.4%)」といった回答が並んでいました。
「ありがとう」「お疲れさま」といった決して難しくない言葉が、夫婦間の絆を深めるポイントになってくるようですね。
文/牧野聡子