2018.11.05
共働き世帯が当たり前になってきた現在では、子どもが小さいうちの「専業主婦でいるべきか」「働いた方がいいのか」という問題に悩む人も少なくありません。生活状況や将来を考えると、時には夫婦で意見がぶつかることもあるようで…。
様々な意見が飛び交うお母さんたちの就労問題
あるお母さんは、子育てに専念するため旦那さんに仕事を辞めたいと相談。すると旦那さんからは、「万が一の時、子どもの生活を守るために仕事は続けてほしい」とお願いされてしまいます。
「男性にもいろいろなタイプの人がいて、不思議ですよね。みなさんの旦那さんはどうですか?」と意見を求めると、共感する人が続出。同じような問題に直面しているお母さんたちから、「就労にも専業主婦にも理解のある夫に恵まれたかった…」「働け働けと毎日言われてる。お前が3人分くらい稼いでこいよと言いたい!」「なぜ、結婚は男に権限があるのか? 働こうが家にいようが勝手だと思う! そんな自分も旦那から働けと催促されてます」「家事するのも子育ても妻。なのに働けと言われるのは理不尽だわ」と嘆きの声が溢れていました。
お母さんの抱える不満はそのままにしておくべきではない?
やはり「働くな」よりも「働け」と言われるお母さんたちが多いようですが、中には「子どもが小学校を卒業するまでは専業主婦」といった制約を設けられているパターンも見られます。いずれにしても「旦那に許可貰わないと仕事辞めたり始めたりできないのって、すごく変な感じがする」「旦那がもっと稼ぐなら話は別」など、旦那さんに対する文句が続出しています。
しかし一方では、「逆ならどうなの? 旦那に働くのを強制させてる人いっぱいじゃないの?」というハッとさせられるコメントも。お金や生活スタイルに直結する話なので、旦那さんとしっかり足並みを揃えておきたいですよね。ちょっとした意見のすれ違いが原因となり、夫婦関係が悪化してしまう事態が一番危険。
仕事に関する問題で旦那さんと揉めてしまい、「そこで不満を抱えてしまうと、家族関係に大きく影響してくる」「ヘタをすれば後々まで『あの時旦那にこう言われたから』という気持ちがずっと残ってしまう」と経験談を語っている先輩ママも少なくありません。現在の生活状況や共働きをした場合の家事育児の分担など、問題点を明確にしてから話し合うと旦那さんも理解してくれるのではないでしょうか。
共働き世帯はいつから多くなってきた?
厚生労働省のデータによると、現在は専業主婦世帯よりも共働き世帯の方が圧倒的に多いようです。共働き世帯は1990年頃から増え始め、1998年頃では専業主婦世帯と同じくらいの数に。そして2000年頃から専業主婦世帯は減少の一途を辿っています。
デフレ社会が長く続き、不景気というイメージが根づいてしまった日本では、将来に不安を感じている人がほとんど。そんな中で共働き世帯は、「収入源が2つある」という安心感もあります。働くことのメリットを感じているお母さんからは、「家事がある程度適当でも言い訳できるし、子育ての気分転換にもなる」といった意見が見られました。
しかし共働きをするためには、両親からの援護や信頼できる保育園などの存在も不可欠。専業主婦と共働きのどちらが正しいという話でもないため、難しい問題なのかもしれません。
文/内田裕子