2018.10.16
2021.03.03
ツイッターやブログなど、SNSをちょっと覗くと、多くのママたちは「ワンオペ育児」状態。「いったい夫たちは何をやっているんだ?!」と思ってしまいますが、「夫を変えるのは無理」と多くのママが思っているようで…ところが、とっておきの〝荒療治〟があるんです。ご紹介するのは、奇跡の変化を遂げた夫とその妻のお話。もしかして、お宅も…?!
「知らない」パパはカッコ悪い(望海さん/29歳/販売員)
育児や家事をしないわけではないけれど、旦那にとってはあくまでも〝お手伝い感覚〟。急な残業になった日も、メールひとつ「今日遅くなる」でおしまいでした。
そんな旦那が変わったきっかけは、私が部署異動で保育園送迎が不可能になり、旦那がをやらざるを得なくなったこと。
毎日毎日、朝と夕に先生から様々な報告を受けて「おうちではどうですか?」と聞かれ、そこで「知らない」と答えるのはカッコ悪いと思ったようです。また、先生方から「いいパパね〜」とほめられることが嬉しかったみたいで、急に自分から子どもに積極的に関わるようになりました。
メールの文面もずいぶん変わりましたよ。「明日早目に出たいから、朝だけ保育園お願いできない?」という事前メールが入るようになり、「明日牛乳パックいるから! 洗って干しといたから忘れずに!」なんて注意事項まで(笑)。家事や育児で「自分の役割」を持つだけでこんなに変わるなんて、本当にびっくりです。
「家事分担0→100」が旦那を変えた(恵美子さん/34歳/保育士)
家事も育児もぜ~んぶ私…そんな状況のなか、事件は起きました。2人目の子どもの妊娠8か月頃、切迫早産で1か月ほど入院することになったんです。上の子は3歳で「イヤイヤ期」まっただなか。産後は母に来てもらう予定でしたが、さすがに1か月の繰上げはできず、しばらくは夫がすべてをやることに。
最初こそ「ひとり暮らし経験あるし、大丈夫!」なんて余裕ぶっこいていましたが…1週間経ったころ、上の子が発熱。有休をとって病院に連れて行き、看病をしながら家事をして、〝病み上がりのモンスター〟のイヤイヤ洗礼を受け、疲弊した表情で病院に来ました。
「いつもこんなに大変だったんだな…ありがとう」と言われ、それからは嘘のように家事や育児に協力的に。特に子どもが病気をすると、私の仕事の都合まで気にしてくれて、自分の仕事の調整を自主的にやったりしてくれるようになりました。
分担0から一気に100…かなりの荒療治だったとは思いますが、結果オーライです。
娘2人の涙目攻撃…将来を案じて改心(早苗さん/39歳/調理師)
言えばやるけど、自分からはなにもしない旦那…私もあきらめていました。
ある日、次女(5歳)が「パパと結婚する」と言いました。いつものように「そうかあ~」とデレデレしていた旦那でしたが、それを聞いた長女(7歳)が、「やめときなよ。パパなにもしないから、奥さんになったら大変だよ」と、強めの一撃!
「わたしがやってあげるもん!」と返したのですが、
「落ちてる靴下毎日拾わなきゃいけないんだよ?」
「せっかくご飯作っても、いらないとか言われるんだよ?」
「お掃除だって手伝ってくれないよ?」
と、長女の攻撃は止まらず…とどめは半泣きの次女に「結婚すると、わたしのこともきらいになって喧嘩するの?」と聞かれた旦那。娘たちの将来を案じて、心を入れ替えた模様。
靴下は洗濯機に入れるようになり、残業は早めに連絡、掃除も進んでやるようになりました。内緒ですが、心のなかでは(いいぞいいぞ! もっと言ってやれ〜!)と止めなかった私です(笑)。
家事育児に必要なのは「自分自身の当事者意識」。窮地に追い込まれたことで「自分、ダメじゃん」と気づき、意識改革ができた夫たち。今回ご紹介したのは偶然ではありましたが、ときには「これはあなたの担当ね!」と任せ切って、目をつぶる〝荒療治〟も必要なのかもしれませんね。
ライター:矢島みさえ