2018.09.20
最近すっかり定着した言葉に「イクメン」があります。イケメンなだけでなくイクメンであるという俳優さんの記事などを読むと「うらやましいな~ウチのダンナはどうして…」と不満に思ってしまうことも。
でも彼らだって、初めからイクメンだったわけではないかもしれません。今回は、夫を見事イクメンに育てたママたちに、そのコツをお聞きします。
命令ではなくお願いするのがコツ(真由さん / 34歳 / 事務職)
子どもが産まれると、夫婦二人だけだったころに比べるとやることが10倍くらいに増えますよね。私も初めてのことでパニックになり、「なんで彼は育児を手伝ってくれないんだろう?」と毎日イライラしていました。
あるとき、疲れ切って「もうダメ!」と泣いてしまったんです。すると夫はオロオロして「なにをすればいい?」と声をかけてくれました。「とりあえずオムツ替えないと」と言ってみたら、嫌がることなくやってくれました。
そのときに私も気付いたんです。私がやってほしいことを言わないから、夫はなにをしていいかわからないんだって。それから毎日、手伝ってほしいことを伝えるようにしました。
コツは命令せずにお願いすること。「悪いけど、お風呂入れてもらってもいい?」「疲れてるのにごめんね」など言い方をすると、夫は張り切ってやってくれます。
自分から気が利くことはないけど、頼むとちゃんとやってくれるなんて、まるで新入社員みたい。今はすっかりイクメンになった夫が、子どもの世話をする姿を微笑ましく見守っています。
本当は育児に参加したいのかも?(さとみさん / 29歳 / パート)
以前はお世辞にもイクメンとは言えない夫でした。子どもが1人だったときは、なんとか頑張っていましたが、2人目を授かったときに「今度こそイクメンになってもらうぞ!」と秘かに決意をしました。そこで旦那さんがイクメンで有名なママ友に「イクメンの育て方」を相談することに。
すると彼女からは意外な一言が…。「あなたが1人で頑張って、なんとかなってるから、ダンナさんはそれでいいと思ってるんじゃない?」と言うんです。世の旦那様のなかには、育児に参加したいけれどママと子どもの間に入れないという方も多いと教えてもらい驚きました。
そこでまず夫に「子どもが2人になったら、私1人で全部やるのは厳しいから、手伝ってほしい」と言ってみました。夫の答えは、「いいけど、俺にできるかな?」。育児をしたことがないのだから、不安に思うのも当然ですよね。
さっそくリハーサルという名目で、4歳になる長女の世話をお願いしました。最初はなにをやるにも恐る恐るで、娘もすぐに「ママ!」と助けを求めてきました。
でも夫がだんだん慣れると、私は呼ばれなくなっていきました。下の子が産まれた今は、夫はすっかりイクメンに変身しています。長女の面倒もよく見てくれるので、とても助かっています。
理屈っぽい夫にはデータで責める!(千春さん / 40歳 / 美容師)
夫は元々理屈っぽいタイプ。頭できちんと理解しないと行動してくれません。育児に関しても、いままで「私だって忙しいんだから、少しは手伝ってよ」と不満をこぼしても、「僕がやるより君がやったほうが効率いいだろ」などと言うばかりで、ほとんど協力してくれませんでした。
そこで私は、イクメンに関する本や雑誌などで知識を吸収して、理論で責めることにしたんです。たとえば、「父親が育児に参加すると、こういうメリットがあるんだって」とか、「お父さんとの会話が多い子どもは、知性が高くなるみたいよ」など、データを突きつける作戦に出たのです。
夫は「へぇー」と関心を示し、私の話を聞いてくれるようになりました。さらに自分でもネットや本で調べたり、会社の同僚に話を聞いて来たり。父親が育児に参加するメリットを理解したらしく、積極的に子どもの面倒を見るようになりました。
もちろん、私もフォローは欠かしません。なにかやってくれたら必ず「パパってすごいね」「いいパパで幸せだね」と夫のことをホメちぎります。
その結果、子どももパパを尊敬して「パパってすごい!」などと言うようになりました。おかげで夫もすっかり気を良くし、ますますイクメンになってくれるという好循環を生んでいます。
パパがイクメンになるもならないもママ次第、というのには驚きました。今回のお話を参考に、ぜひパパのイクメン教育にチャレンジしてみてください!
ライター:新海彩夏
ドラマ好きの専業ライター。いつまで経っても上達しない家事で、夫を呆れさせています。友人から夫婦間や家族間の悩みを打ち明けられることが多いのですが、内心ワクワクしながら聞いているとは、口が裂けても言えません(笑)。