2018.09.04
2021.03.02
先日からTwitterで話題になっている「#ママ閉店」というワード。3児の父の投稿で、妻がときどき「はーい、もうママ閉店でーす」と発令して、普段は見ないテレビを見たりスマホをいじったり。発令したら、子どもたちにも「ママ」ではなくあだ名で呼ばせるとのこと。
投稿した男性は「ママ閉店」を、世のママたちにも勧めています。この投稿に賛否両論が巻き起こっていますが…働くママたちはどう思っているのでしょうか。
閉店したいほどつらい日だってある!(りんさん/33歳/小売業)
仕事が終わって、家に帰るとまた仕事。これが私たちの毎日です。「ママ閉店」に賛否両論あがっているようですが、ほとんどのママは、「たまには閉店したい!」って思っているのではないでしょうか。
私は働いているので昼は昼で仕事があって、夜は夜で家事・育児。ママ業は、ときとして本当につらいです。もちろん子どもの笑顔に助けられることもありますし、子どもたちから力をもらえることも多々。でも、どうしても「今日はつらい!」っていう日があるんです。
仕事で残業が続いた日。
取引先とトラブルがあった日。
子どもが何ひとつ言うことを聞かない日。
旦那がなにも手伝ってくれなかった日。
閉店看板をあげたいところですが、そんな看板は実際ありませんし、子どもには通用しません。でも、ママにも限界はあります、疲れてつらいときは休んだっていいじゃないですか。
たまに閉店して、いい子育てを(みなみさん/38歳/不動産)
「ママ閉店」よくぞ言ってくれた! という感じです。ひと口にママと言っても、みんながみんな同じじゃない。子どもとの時間をめいっぱい過ごしたいママもいて、仕事と家庭、自分の時間を持つことも欠かせないママもいて。それぞれでいいと思うんです。
私自身は、ときには自分の時間がないと、仕事にも子育てにもいいパフォーマンスができないと思っています。旦那がご飯を作って子どもの面倒を見て、私はクライアントとの飲み会を楽しむことも。「ママ閉店」に近い行動を10年続けています。
でも子どもはいい子ですし、旦那も理解してくれているので、なんの問題もないですよ。しっかり「ママ閉店」しているぶん、自分で言うのもなんですが、いいママできてるんじゃないかなって。
もっと気軽に「ママ閉店」できる世の中になることを、切に願っています。
時代に合った家事育児の理想を考えた(れいさん/33歳/行政書士)
「ママ閉店」いいね…!! そう思いながらTwitterを眺めていたひとりです。「そもそもパパは開店すらしてない!」というコメントを見て、「確かに」と納得でした。でも自身が意見すると、批判もありそうなので難しいところですよね。
そもそも子育ては夫婦で協力してやるものですよね。でも、パパはひとりでゴルフに行ってもなにも言われないのに、ママが習い事に行ったら非難されたりするんですよね。
でも料理だって火から起こす時代じゃないし、掃除はお掃除ロボがあるし、食洗機だってある。男女平等に働いて、男女平等に家事育児する、どちらかが休みたいときはどちらかが引き受ける。この時代、それが理想ですよね。
わが家の場合、どれだけ理想に近づけているかと考えると、ちょっと複雑ではありますが。これを機に「ママの休み時間」について、パパに提案してみようかしら? 100円ショップで看板用のホワイトボードを買って帰ります(笑)。
あるパパに意見を聞いてみたところ、「疲れてるのに無理してくれるよりは、『ママ閉店!』って言ってスパッと休んでくれた方が気がラク」とのこと。
ママたちは「自分がやらないと家が回らない」と思い込みがちですが、ひとりで何もかも背負い込むのではなく、疲れたら我慢しないでひと休み。遠慮なくパパや周りにバトンタッチしてみませんか? この先も長く続く「ママ業」、無理は禁物ですよ!
ライター:鈴本ちさこ