2018.09.02
2021.03.23
子どもが友達と遊びに行ったり習い事に行ったりすると、夫と2人きりになること、ありますよね。こんなとき訪れる「気まずい沈黙」…困っているママも少なくないようです。このままじゃ間が持たないけど、とりたてて話すこともない。かと言って、取ってつけたような話題を振るのもなんだかな〜。そんな「夫婦に漂う気まずさ」を解消した方法を聞きました。
旦那にとっては「沈黙ではなくリラックス」(ゆりさん/33歳/パート)
たまの週末、義父母が子どもを預かってくれます。「2人の時間を持つことも大切よ」なんて義母は言ってくれ…ありがたいのですが、旦那と2人きりになるかと思うとちょっぴりブルーになります。
子どもがいなくなったとたん、話題がなくなってしまう私たち夫婦。息が詰まりそうな時間のなか、私は一刻も早く、子どもが帰ってくることを祈るばかりです。
先日もそんな地獄の時間を過ごしていましたが、我慢しきれなくなった私は「私たちって、全然会話がないよね?」とストレートに旦那に言ってみました。するとスマホをいじっていた旦那から、「えっ!? そういえば最近あまり話してない?」という意外な返事が。
どうやら沈黙の時間を気にしていたのは、私だけだったようです。旦那は「沈黙している」という認識すらなかったのです! 新聞を読んだりテレビを観たり〝夫婦のリラックスタイム〟を過ごしていると思っていたようです。
それを聞いて以来、なんだか気が抜けてしまって…最近は私も自分の好きなことをして過ごすようになりました。録画をしておいたドラマを観ていると、旦那も一緒に見るようになり、夫婦の距離が少しだけ縮まってきた気がします。
普段と違う環境で夫婦の会話が復活しました(みさきさん/37歳/販売員)
2年前に旦那が浮気をしました。それ以来ギクシャクし、会話もほとんどありません。子どもの行事で出かけるときは夫婦問題は持ちこまないと決めているので、ごく普通の家族に見えていると思います。これっていわゆる「仮面夫婦」ですね。
そんな私たちに実家の両親から、旅行がプレゼントされました。本当は両親が行く予定だったのですが、父がギックリ腰になってしまい…「子どもたちは預かるから、私たちの代わりに楽しんでこい」というのです。「二人で旅行なんてありえない」と思いましたが、親の手前もあり、気が乗らないままに出かけることに。
結果は…行って正解でした。昔の思い出話や将来の話をゆっくりする機会になって、お互いの気持ちを誤解をしていたこともわかり、和解もできました。いつもと違う環境の大自然のなか、気持ちも大らかになっていたんでしょうね。
あとで知ったのですが、実はこの旅行は両親に仕組まれたものでした。「あんたたちの雰囲気がおかしいので、旅行に行かせてみた」んですって。おかげで仮面夫婦解消、今は普通に会話ができる仲の良い夫婦になっています。
無口な夫が話しやすい「ネタ」をご用意(ゆうこさん/39歳/クリニック勤務)
子どもが友達と遊ぶ約束をして出かけてしまうと、旦那と2人きりの週末がやってきます。最近では、たまに家にいると妙な緊張を感じてしまって。
旦那は自宅から勤務先が遠く、朝は6時台に出かけて帰宅するのは11時すぎ。平日はほとんど顔を合わせることもありません。無口なので二人でいても会話が弾むこともなく…。
以前どうして話さないのかと聞いてみたら「話題が思いつかないから。話を振ってくれれば話す」と言われたことがあります。そう言われるとツラいものが…とはいえ、人を変えることはできないので自分が変わるしかないと、夫婦で話せる「ネタづくり」に励みました。
いろいろ試してみて、ヒットしたのは「週末のおうち居酒屋」。ちょっと目先を変えた料理を作り、食器や盛り付けにも工夫をしたり。おいしい料理とお酒が好きな私たち夫婦にはピッタリのネタです。
普段の食事は子ども優先になっていたので、大人が楽しめるメニューに旦那も大満足。自分の行きつけの居酒屋の話や、会社の同僚の話など、初めて聞くような話をしてくれました。予想以上の変化に、私もびっくりしています。
ずっと一緒にいるからこそ、いまさら会話のきっかけがない…あまりに煮詰まっているときは、ストレートに聞いてみるなど「風穴をあける」ことが必要ですね。「よく知っている」と思っていたパートナーの、知らない一面が見られるかもしれませんよ。
ライター:小森雪代
広告代理店・出版社・編集プロダクションを経て、フリーライターに転身。ゴロゴロしたい願望とは裏腹に、夫と高校生の娘と暮らしで、苦手な家事と仕事に追われる日々を送っています。酒量と体重が増えつつあるものの、仕事後のビールがなによりの楽しみ。