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「産後のヒグマ」と呼ばれた私が夫を許せるようになったワケ

コミュニケーション

2021.09.06

産後、新生児を外敵から守るように子育てをする自身を“ヒグマ”にたとえ、ユーモラスに描くヒグママさん。ツイッターで投稿されたエピソード漫画には、育児中のママから共感の嵐が!

 

漫画に登場するパートナーは、育児を自分ごとに思えず独身時代と変わらぬ暮らしを続け、ヒグママさんにキレられる日々でしたが、最近ついに変化が!きっかけは何だったのでしょうか。

「旦那さん頑張れ!」フォロワーの声援に思わずホッとする

── パートナーのエピソードがツイッターで拡散されていることについて、ご本人の反応はいかがですか?

 

ヒグママさん:

一方的に夫の印象が悪くなるようには描かないようにしていますが、夫自身は自分がネタにされることについて「全然いいよ!」と言ってくれています。フォロワーの数が増えたことを報告すると一緒に喜んでくれています。

 

フォロワーさんが本当に温かい方ばかりで、「旦那さん頑張れ!」「旦那さんのファンです!」といったコメントをいただくことも多くて(笑)。ホッとしますし、ありがたいですね。

 

── 本人からもフォロワーからも応援してもらえるのは嬉しいですね。ちなみに、パートナーは漫画のイメージそのままの風貌なのか、ちょっと気になりました(笑)。

 

ヒグママさん:

漫画の中の夫の顔はゆるーく描いていますが、実際は強面な人なんです。決して悪意で言っているわけではないフレーズも、あのビジュアルが災いして悪意があるように聞こえてしまうことも(笑)。

ヒグママさんP6ヒグママさんP5

── あの漫画のようなキュルンとした雰囲気と真逆の風貌とは…意外でした!

 

ヒグママさん:

実はそうなんです(笑)。あの“気が利かない、ゆるキャラ風の夫”も最近はかなり変わってきていて、だいぶ家事や育児を分担できるようになってきました。

 

── それはうれしい変化! 助かりますね!

 

ヒグママさん:

産休中は「1日中家にいるんだから家事はまかせた」という雰囲気でしたが、息子が保育園に入れて私が復職してからは、夫も私の大変さを理解してくれるようになりましたね。相変わらず帰宅するのは朝ですが、そのまま息子を保育園まで送り届けてくれています。

 

── 復職してから毎日忙しいでしょう。しんどいなと感じることはありませんか?

 

ヒグママさん:

仕事が気持ちの切り替えができる場所になっているので、意外と両立できています。むしろ、産休中に家事と育児だけをこなしていた頃のほうが辛かったかも。

 

「1日中家にいるんだから家事くらいやって」って思われるほうが精神的にしんどかった。私にとっては専業主婦のほうが大変だなと思います。

「察してよ!」が通じないのは夫婦の視点が違いすぎるから

── コロナ禍で1日中家族と家で過ごすことも増えたと思いますが、ストレスをためないように気をつけていることはありますか?

 

ヒグママさん:

我が家の場合、夫婦どちらもリモートワークができない職業なので、緊急事態宣言下もいつも通り出勤していましたが、休日が重なったときは、私が育児をしている間に夫には家事をお願いするようにしています。

 

ただお願いするだけではなくて、理由も必ず伝えるのがポイントなんですよ。例えば、お風呂掃除を頼むときは「子どもの生活リズムを崩したくないから●時までにはお風呂に入れたい」と伝えるようにしています。逆に言うと、それまでに掃除をしておいてくれるのであれば、時間や方法はお任せします、というスタンスです。

 

── 「それくらい察してやっておいてよ!」と言いたくなる人もいそうですが、きちんと説明するようにしているんですね。

 

ヒグママさん:

もちろん「察してよ!」と言ってしまう気持ちもすごくよくわかります。現に私も出産後はそんな感じでしたし…。それがあるとき夫と話していて、あまりにも自分と夫の視点が違いすぎることに気づいたんです。

 

私は目の前のやるべきことからすぐに取り掛かってほしかった。でも夫はその先のことを見据えて先回りして行動していたみたいで。これは「察して!」でわかり合えるレベルではないな、と。

 

── そんなことが…!そういう些細なすれ違いって多いですよね。

 

ヒグママさん:

夫としては私を気遣ったつもりだったんだと思います。でも、私からすると「それはあとでいいから、目の前のことを先にやって!!」と怒りに火がついてしまって…。

 

私と夫の視点の差に気がついたと同時に、私も夫の立場に立てていなかったなと反省しました。それ以来、なるべく「察して!」は封印するようにしています。

ふたりとも育児初心者。最初からうまくできるわけがない

── 深い…!私も子育て中なので身につまされます。

 

ヒグママさん:

夫が察せない原因は、育児の経験が少ないこともあると思うんです。以前、私が家を長時間空けることになり、息子の世話を夫にまかせたんですが、1日ワンオペ育児を経験したことで私の苦労や育児のポイントをつかんだようで。その日を境に、育児のフォローがかなりスムーズになった気がします。

 

── やはり経験に勝るものはないのですね。とはいえ、なかなか家事や育児の分担がうまくいかない家庭も多そうです。悩んでいる人にどんなことを伝えたいですか?

 

ヒグママさん:

うちの夫もパパになりたてのころは、自分の息子なのによそから借りてきた子ども扱いで、都合のいいときだけかわいがるような人でした。わが子なんだから責任をもって育てるのは当然のことなのに、なんで?といつも不満に思っていました。

 

でも最近、息子が夫に懐くようになって「なんて息子はかわいいんだ!」と思うようになったみたいで。父親としての自覚がやっと芽生えはじめたんだと思います。ようやく「息子のために何かしてあげたい!」と率先して動いてくれるようになりました。最近は子どもが熱を出したら、私の代わりに仕事を休んで病院へ連れて行ってくれたりもして、助かっています。

 

「子どものため」という同じベクトルに向くことがやっぱり大事だと思います。それに気づくのには時間も必要だと思うので、お互い気長に頑張りましょう!

 

 

最初から育児をうまくこなすのは誰にとっても無理な話。夫婦で話し合い、お互い成長しながら協力していけるといいですね!

ヒグママさん(Twitter @chiyuca919)

取材・文/望月琴海

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