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“喜ばれ、頼られる”快感で私は無名アイドルに溺れる

コミュニケーション

2020.12.17

アイドルにはまる妻

人はどんな立場にあろうとも、何かしら不満を抱えているものです。百パーセント幸福な人などいないかもしれません。自分だけが大変で不幸だと思い込んでいるケースもあって、「隣の芝生は青く見える」のでしょう。

家庭には何の問題もないのに、落ち着かない

ワカコさん(44歳)も、そんなひとりです。2歳年上の男性と結婚して15年。中学生と小学生の子どもがいますが、ふたりとも大のパパッ子。夫はほぼ定時で帰宅してくる会社員です。副業も可能で、10年前、友人と協力して会社を立ち上げ在宅で副業の作業もしています。

 

「そういう環境なので、夫は家にいる時間が長いんですよね。しかも器用で家事も上手。子どもたちは私の料理より夫の作ったものを好んでいます」

 

ワカコさんはパートで働いていますが、仕事に情熱がもてるわけでもなく、将来に目標があるわけでもありません。

 

「私、子どもの頃から夢とか目標とかあまりなかったんですよ。どこにいても主役になれないタイプ。結婚したときは、この家庭では私が主役になれると思った時期もあったけど、家事や育児を楽しそうにしている夫を見ると、ここでも主役じゃないんだなって…。夫は優しくて怒ることもない。でも、どうしてか、いつの間にかストレスがたまっていたような気もします」

夢を持てない自分が、夢を持つ若者に魅せられて

そんな彼女が3年前、友人に誘われて行ったのが若い男性アイドルのステージでした。友人の知り合いの息子が出ているので、どうしても“一緒に行って欲しい”と頼まれたのです。断りきれずに行ったこのライブで、ワカコさんは胸を打たれたと言います。

 

「若い子が夢をもって一生懸命頑張っている。それに勇気づけられたというか、なんとか応援してあげたい気持ちがふつふつとわいてきたんです」

 

以来、アイドルの卵たちを追いかけるようになりました。最初は月に1度程度、決まったグループを応援していましたが、現場やネットで同志が増えるにつれ、地方のアイドルなどにも目が向くようになっていきます。

 

「そんな私に、夫は『それもいいんじゃない?』と。嬉しいような寂しいような反応…。追っかけで家を空けても、家族は特に困っている様子もありません。それでも子どもの学校行事には欠かさず出向くようにしています。せめて母親の役割くらいちゃんとやらないと、と心してはいるんです」

 

子どもたちがワカコさんを嫌っているわけではありません。ただ、父親の存在に比べて母親が、子どもたちにとってどこか薄いものになっていると彼女自身が感じているのです。

 

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