叱咤激励のつもりがモラハラに(千佳さん/35歳/パート)


 

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ちょっとネガティブで繊細なところがある旦那は、仕事で落ち込むことも多くて。これも妻の役目だと思って「そんなこと言わないでがんばって!」「うじうじしてないで前向きに!」と、励まして背中を押していたつもりでした。 でもある日、あまりにうじうじしているので、叱咤激励のつもりで「男なんだから、もっとしゃきっとしないと!」とか「そんなんじゃ、ますます仕事がうまくいかないよ!」と、少し厳しく言ってしまったんです。 すると、旦那に「もうモラハラはやめてくれ!」と叫ばれて…突然だったのと、思いもよらない言葉に絶句。 旦那の繊細な性格を考えて、言葉を選べばよかったとは反省しています。でも「モラハラ」と言われたことが、自分のなかでずっとモヤモヤしていて腑に落ちません。 私としては否定したつもりはないし、愛情を持って接してきたつもりなのに。なんでわかってもらえないんだろうって悲しくなりますね。

 

妻から夫ヘの加害も増えている「モラハラ」ですが、話を聞くと本人には「モラハラをしている」という認識どころか悪意もなく、夫婦間のコミュニケーションに大きなすれ違いが起こっているように思います。でも、深刻化する前に改善することはできます。「これはモラハラなの?」と悩んでいたら、夫婦間の問題を相談する「カップルカウンセリング」などで、客観的な目で判断することをおすすめします。

 

文:白藤やよ