2019.09.19
「元カノとの思い出」を平気で語ってくる男性っていますよね。言っている本人は悪気はないのかもしれませんが、聞かされるほうはいい気はしないもの。つきあっているときならまだしも、結婚後も元カノエピソードをぶっこんで来る旦那に、モヤモヤを感じる妻たちの辛い胸の内を聞きました。
■「元カノと一緒に来たな〜」(里恵さん/30歳/事務員)
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旦那には、私と結婚する前に6年間つきあっていた元カノがいます。大学生の青春時代を共に過ごし、社会人になったときの濃い時間も共有した思い出の人だそうで。いまは吹っ切れて、未練もないのだとは思いますが。
とはいえつきあっていた時間が長かったため、様々な場面で元カノがちょいちょい登場してきます。例えば結婚してから一緒に行った旅行では、かなりの確率で「元カノとも来たな~」というセリフが飛び出します。
さらに、外食すれば「この店、よく元カノと食べに来たな~」と…それを聞くたびに(どんだけ元カノと出かけてるんだ!!)と、心のなかでツッコミを入れながらスルーしています。なぜなら、彼に悪気がないのがわかっているから。
私と元カノを比べるわけでもないし、私に嫌がらせをしようとして言っているわけでもありません。わかっていても内心では、毎回傷ついていますけどね…小さい女だと思われたくないので、本音は言えません。
■「元カノがバカなやヤツでさ~」(美乃梨さん/28歳/受付)
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旦那は私の前で、平気で元カノの話をします。きっとそれが悪いことだという自覚がないのでしょう、一向に悪びれる気配はありません。どうも旦那の元カノは、天然でおっちょこちょいな人だったようです。
彼が元カノを形容するときに使う言葉は「バカなヤツ」。先日も、私が靴下を履いているのを見た旦那が、「元カノがバカなヤツでさ~、よく左右違う色の靴下を履いていたんだよ~」と言ってきました。
さらに、私が作った料理を食べながら「元カノがバカなヤツでさ~、砂糖と塩を間違えるんだぜ!?」と言ってきたことも。しかも、どのエピソードを語るときも「バカなヤツ」と言いながら、どこか嬉しそうに語るんですよ。
その言葉の裏には、明らかに愛おしさや懐かしさが感じられます。元カノの悪口を本気で言うような男よりはよっぽどマシですが、その口調の端々に好きだった片鱗が見えると、複雑な気分になってしまいます。
■「元カノのおかげでいまの自分がある」(美樹さん/30歳/パート)
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旦那はこれまでに、2人しかつき合ったことがありません。ひとりはもちろん私で結婚生活も含めて7年ほど、もうひとりは高校生のときから10年ちょっとつきあっていた元カノです。つまりいまのところ、私より元カノと過ごした時間のほうが長いことになります。
そうなると当然、旦那の身の回りには元カノの痕跡が多々あるわけで…。例えば最近まで乗っていた車の、助手席側のダッシュボードには「ニコちゃんマーク」の落書きがありました。「これどうしたの?」と聞くと、「元カノが勝手に書いてさ~」と当時のエピソードを懐かしそうに語るんです。
ずっと使っているキーケースがボロボロだったので「新しいの買ってあげるよ」と言うと「これ、元カノにもらったんだよね~」と言ってきました。落書きやプレゼントを残していることに腹は立ちます。でも「元カノのおかげでいまの自分があるし、成長できた」と語る旦那に、何も言えずにモヤる私です。
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驚くことですが、悪気がない人って、言われないと本当にわからないものなんです(笑)。だから我慢する必要なんてありません。「元カノの話は勘弁して!」」と伝えれば、おそらくプッツリとやむことでしょう。モヤモヤする前に、言ってみてくださいね!
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。