2019.09.11
健康はもちろん美容のためにも、質の良い睡眠をとることはとても大切なこと。
ところが、意外にも夫のいびきのせいで満足な睡眠が取れないという人は多いようです。海外のサイトでも、「夫のいびきについて」がトピックスの上位になるなど、夫のいびきは世界各国共通の悩み!
そこで、いびきの原因と対策について一緒に考えてみましょう!
そもそもいびきのメカニズムとは?
いびきは眠っている間に気道が狭くなることで、呼吸気圧が高くなり、口蓋垂(のどちんこ)とその周りの粘膜が振動して起こります。原因は人によってさまざまですが、多くの場合、加齢や肥満による喉の周りの筋力低下が原因と考えられます。
また、お酒やストレスによって、いびきをかくというケースもあるようです。
いびきは周囲の人に迷惑をかけるだけでなく、本人の健康面にも悪影響を与えてしまいます。
例えば、いびきを毎晩かいていると、脳に酸素が十分に行き渡らなくなり、疲労感を強く感じたり、集中力が低下したりして、日中の仕事にも影響を与えることがあるようです。
また、社員旅行や出張などの際、いびきが心配で外泊ができないというストレスを抱えてしまいがちです。
いびきをかきやすいタイプとは
いびきをかきやすい人には、下記のような特徴があるとされています。
・首が太く、短い
・下あごが小さく、後ろに引っ込んでいる
・口蓋垂(のどちんこ)の長さが平均より長め
・舌のサイズが大きめ
・鼻が曲がっている
・肥満気味の人
・あおむけで寝る習慣がある
・常に口呼吸
・ストレスを抱えている
・疲れがたまっている
・習慣的にお酒類を飲む
いびきをかきやすい人の特徴をみてみると、生活習慣が関係していることがわかります。肥満傾向の人はダイエットをする、晩酌の頻度が多い人はお酒を控えることで、いびきの改善にもつながります。
また、あおむけで寝る癖のある方は横向きで寝るようにすると、いびきを緩和できることもあるようです。
今夜から試す?夫のいびき対策5つ!
夫のいびきのせいでぐっすり眠ることができないと、起きてからも不機嫌になってしまったり、ささいなことにカリカリしたりして、夫婦喧嘩になるといったことも起こりがちです。眠っている間のため、夫本人には自覚がないとはいえ最悪、いびきが原因で夫婦の寝室を別々にするケースもあるようです。
そこで、まずは、手軽にできる「いびき対策」を試してみてはいかがでしょうか。
①いびき対策グッズを試す
インターネットで検索すると、さまざまなショッピングサイトでいびき対策グッズが販売されています。
よく見かけるのは以下のような商品です。
・マウスピース:口にはめることで気道が広がり、呼吸しやすくなる
・ノーズピン:鼻に装着することで鼻腔を広げ、空気の通り道を作ることで鼻呼吸が楽になる
・あご固定サポーター:顔に装着してあごを固定することで、口が開かなくなり鼻呼吸にする
まずはグッズに頼ってみるというのも手段のひとつではないでしょうか。
②飲酒を控える
アルコールはあごや喉の筋肉をリラックスさせてしまうため、いびきをかきやすくしてしまいます。毎日晩酌をする習慣のある場合は、控えてもらいましょう。
どうしても飲みたいという人には、「ノンアルコール」のビールやカクテルを!
③耳栓をする
耳栓をして眠るのは苦手という人もいるかもしれませんが、最近は違和感のあまりないタイプの耳栓も発売されているよう。いくつか試してみて、自分の耳にぴったりフィットし、朝までつけておけるタイプが見つかれば、ストレスの軽減に繋がるかもしれません。
④夫が寝る前に寝る
「夫が寝る前に先に寝る」、これが一番手っ取り早く簡単で、すぐに試せる対策です。
もちろん、夫よりも先に眠ったとしても、いびきの音に目が覚めてしまう可能性もあるかもしれません。しかし簡単に試せるので、ぜひ一度やってみてください。
⑤病院で検査をしてもらう
実はいびきの原因のひとつに、病気が関係していることもあります。それが「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と呼ばれるもので、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。
気道の空気が止まった状態が10秒以上続く場合「無呼吸」とされ、それが一晩7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間に5回以上あれば、「SAS」と診断されます。
症状としては、いびきの他に、
・いびきが止まり、大きく深呼吸をしてからまたいびきをかき始める
・息が止まる
・息苦しそうにする
・夜中にむせて起きる
・起きた時に寝汗をかいている
・朝起きても疲れが取れていない
などとなっています。「SAS」は、高血圧、心不全、糖尿病などのさまざまな生活習慣病との合併症を引き起こします。
気になる場合は、速やかに病院を受診したほうがよいでしょう。
夫婦で熟睡できるようにいびき対策を始めよう
たかが「いびき」、されど「いびき」。隣で眠る妻もつらいですが、一番は本人がつらいのです。
上記も参考に、夫婦でぐっすり眠れる日がくるといいですね。
文/吉本まり