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「愛情のない結婚」は続けられない…共働き夫婦の離婚理由が〝欧米化〟する

コミュニケーション

2019.07.23

〝仮面夫婦〟という言葉があるように、日本では「夫婦仲は破綻していても離婚しない」カップルも多くいます。いっぽう欧米では「夫婦間に愛情がなくなれば離婚する」というスタンスが主流なのだとか。女性の社会進出が進んだ今、日本でも離婚の理由が〝欧米化〟している傾向があるようです。

 

 

■「大切にされてる」と感じたことがない(寧々さん/37/法律事務所勤務)

iStock.com/heliopix

とにかく偉そうだった元旦那に、私は一度も「大切にされている」と思ったことがなかったんです。産後に「仕事復帰したい」と相談しても、「子どもがいるのにどうやって仕事するんだ」と私の希望なんか無視で、自分は一切協力しない姿勢。

そんな旦那に歯向かえず、自分の気持ちを押し殺して、ただ家政婦のように生活しているしかありませんでした。そんなある日、娘が「パパは、ママを大事にしないね…」とボソッとつぶやいたんです。

(このままでは将来、この子にとっての〝夫〟像は旦那のような男になってしまう)と恐怖を感じました。でも娘には「結婚とは本来幸せなもので、夫は妻を大切にするもの」だと、わかってもらいたかったんです。

決心した私はさっそく仕事を探し、再就職が決まったところで離婚を申し出ました。モラハラだけでも離婚理由としては十分でしたが、愛情のない夫婦のまま結婚生活を続けるなんて、私にはできません。

離婚したいまは、私を大切にしてくれる人が、周りにたくさんいます。娘にはそんな私の姿を見て育ってほしいと思います。

■私何やってるんだろう?(京子さん/35/公務員)

iStock.com/JackF

ある日仕事を終えて帰宅すると、夜勤明けの旦那がリビングを荒らして寝ていました。食卓の上にあった食べ物は食べ散らかされ、洗濯ものは山積み。そして床には脱ぎ捨てられた旦那の服と、荷物が散乱していました。

起こさないように物音を立てずに片づけをしていると、「私は何をしているんだろう…?」と虚しくなってきたんです。子どものためならどれだけ疲れていても面倒をみることはできます、でも旦那は成人男性です。

「なんで必死でこの人の世話をしているのだろう…」「この人と離れた方が、人生を楽しめる?」と考えてしまい、旦那への愛情が消えていることに気がつきました。そしてその夜、自分がどれくらい収入を得られるのか計算してみたんです。

私の収入でもギリギリ生活ができることがわかり、離婚を決意。旦那は拒否したので時間はかかりましたが、別居してひとりになってやっと、「もう終わりなんだ」と諦めてくれました。

■彼に合わせて無理する生活に限界(朝子さん/36/営業事務)

iStock.com/RyanKing999

元旦那は、人の都合は考えない自己中心的なタイプ。私も旦那のように自分勝手にしていたら、家族がバラバラになってしまうような気がして。いろんなことを必死に我慢して、旦那に合わせていました。

でも「体は正直」というか、ある日、生活のストレスのせいでひどい偏頭痛が始まりました。それをきっかけに「もう我慢はやめよう」と決意。旦那の都合に合わせるのではなく、自分のペースを尊重して過ごすことに。

そんな生活が半年ほど続いたころ、旦那が「もっと家族で過ごす時間を増やそう」と言い出したんです。「夫婦の時間を持とう」ということを期待したんですが、彼の主張を突き詰めると「俺に合わせて時間を作れ」というものでした。

彼には私に対する思いやりなんて、これっぽっちもありませんでした。そして気づけば私も、以前のように旦那に合わせていけるほどの愛情は消えてしまったようです。結局、私たちは離婚することを選びました。

なぜか離婚してからのほうが、一緒に過ごしています。彼に合わせて無理する暮らしは、どうせ続かなかったはず。愛情がゼロになってからよりも、少しでも残っているうちに離婚して正解でした…こうして〝家族〟でいる時間もあるのだから。

iStock.com/heliopix

筆者の周りにも愛情は尽きているのに、それこそ精神的にまいってしまうほど我慢して、結婚生活を継続している妻が多くいます。離婚に踏み切れない理由の多くは、「経済的に自立していない」こと。離婚理由の〝欧米化〟は、「経済的に自立した女性が増えてきた」というあらわれなのかもしれません。

 

ライター:矢島 みさえ
心理カウンセラーとして勤務しながら、ライターとしても活動中。オタクな母と同じ道を歩まぬよう、2人の娘には、王道のアニメしか見せていなかったにも関わらず、長女は創作活動、次女はマイナー路線への道を歩み始めていることに、少し頭を悩ませています。

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