2019.07.10
「この人ナシでは生きられない」と、結婚当初は思っていたのは事実。でも、夫婦として長い年月を一緒に過ごしていると、前言撤回したくなることだって、ありますよね? そんなとき、稼ぎある働く妻だったなおさらです。(あれ? 旦那ナシでもイケるかも?)と離婚を意識するのは、どんなときなのでしょう?
■妻に収入が負けたら急に卑屈に(和美さん/40歳/外資系企業)
私が外資系に転職するまでは、夫のほうが稼いでいました。そして転職後、私のほうが高年収になったとたん、私に対する夫の態度が卑屈なものに一変しました。
「どうせ俺の稼ぎなんてたいしたことないし」
「おまえのほうが稼いでるからな」
「俺がもっと家事をすべきだと思ってるんだろ?」
私としてはいままでどおり何も変わらず、夫を立てているつもりだし、家事を押しつけたこともありません。それなのに、夫の見方が変わってしまい、プライドは傷ついてしまった…これはまったくの想定外でした。
かといって、ここまで頑張ってやってきた努力があったからこそ、転職してステップアップできた仕事を辞めたくはありません。でも…この先ずっと夫のネガティブ思考が続くのだとしたら、つき合いきれません。
実際、私の稼ぎだけでも十分暮らしていけるようになったので、最近ではうんざりして「離婚」という選択肢も頭に浮かんでいます。
■私は絶対行かないわよ!(しのぶさん/50歳/公務員)
私も夫も東京出身、大学も会社もずっと都内です。だから、東京以外で暮らすことは考えられません。
周りのママ友が「旦那の転勤で地方に行くことになった」「ゆくゆく旦那の田舎に住まないとならない」などという嘆くのを聞くたびに、(私はずっと東京で暮らせるもん! そんな心配無用だわ)と他人事のように思ってきました。
それなのに50歳を迎えて、夫が急に「老後は海外移住がいいなぁ」なんて言いはじめたんです! どうやら、テレビや雑誌に影響されたようで…でも現実となったら、移住がどれだけ大変なのかをわかっていません。
年老いてどんどん不自由になっていくのに、慣れていない土地で暮らすなんて負担が大きすぎます。もし定年退職するころになっても夫の気持ちが変わらないのなら、私から離婚を切り出すかもしれません。
そうなってもいいように、老後資金を貯めるべく決意。私はこれからも、仕事を一生懸命がんばろうと思います!
■女3人が気楽で楽しすぎる!(聖子さん/48歳/商社勤務)
2人の娘が幼いころは、慣れない育児に四苦八苦。「夫の手助けがないと絶対にやっていけない」と思っていました。でも娘たちが成長して中学生と小学校高学年になった頃、その関係に大きな変化が訪れたんです。
まず、娘たちの話題に夫がついていけなくなったこと。女子の世界にどう入っていいかわからなくなったらしく、家でも無言で過ごすことが多くなりました。さらに先日、初めて女3人だけで旅行に出かけたんです。
目的は「大好きなアイドルゆかりの地を巡る」こと。そのときに思ってしまったんです…「これは楽しすぎる! 夫がいるといろいろ気を使うけど、女3人だったら好きなように好きな場所に行けるんだ!」と。
とりあえずいまはまだ、学費のこともありますし夫の稼ぎに頼るところが大きいですが、私もこのまま出世していけば年収も増えるので「夫がいなくても…いけるかも!?」と思いはじめています。
収入格差や子どもの成長、ライフスタイル思考の食い違いなど、離婚を意識するきっかけはさまざま。ですが、本当に「離婚への道」と突き進んでしまうのかどうかは、これまでの、そしてこれからの「夫の存在意義」にかかっています。世の夫のみなさま、まずは妻にとって「この人ナシでは生きられない」存在になりましょう!
ライター:佐藤まゆみ
マスコミ系の会社に勤務。保育園の年長を筆頭に3人の子育てに奮闘するママ。外面はサバサバ&ハキハキだけど、内面は「モヤモヤの宝庫」!〝宝”の持ち腐れにならないよう、惜しみなく発信してきたいと思います!