2019.01.18
PTAは「Parent-Teacher Association」の略、社会教育法(第10条)で「公の支配に属しない団体で社会教育に関する事業を行うことを主たる目的とするもの」と定義される「社会教育関係団体」のひとつといわれるもの。保護者と教職員が協力して児童を支援するはずなのに…なかには保護者に丸投げで、困惑しているママたちもいるそうです。
先生が仕切ってくれないと…(春子さん/38歳/イベント会社勤務)
娘が小学校3年生のとき、初めてPTA役員を引き受けました。ママ友が前年度の役員で、推薦もあってお役目を引き継いだのですが…いざ初回の会議になったところで「その役をやりたい」といまさら無茶を言い出したママがいたんです。
会計がらみの少し特殊な役だったので、すでにじっくり引き継ぎも済ませていましたし、打ち合わせが多い平日に休みが取れる私が推薦を受けた、という経緯があります。変更が難しい理由を説明したのですが「その役でないなら、役員はやらない」とまで言い出したんです。
一同困ってしまい、同席していた男性のベテラン先生からの説得を求めたのですが…先生は「やってもらえばいいんじゃないですか?」という、まさかの軽〜いお返事。とはいえ先生のご示唆とあれば無下にひっくり返すこともできない雰囲気になって、役を入れ替わることになりました。
でも案の定そのママは、平日に休みが取れずに役目をこなせず、例年行われていたイベントができなくなる事態に…先生に訴えても「まぁ仕方ないですよね」と、これまた軽いひと言。本人にも問題はありますが、先生の無責任な発言は本当に困ります。
会議には立ち会ってください!(郷子さん/34歳/化粧販売員)
事件が起きたのは、PTA主催の出し物を決める会議でした。その日は担当の先生に「忙しいので」と言われ、不在のまま会議を進めることに。その席であるママが、去年までの出し物について調べ「例年通りのやり方を見直しましょう」と前向きな提案をしたのです。
すると「めんどくさ!! これまで通りでいいじゃん!」と反対するママが…確かに言い方は悪かったんです。提案したママが腹を立て「子どものことを考えていない方はお帰りください!」なんて言ってしまい、なんとそこから大喧嘩が勃発!!
必死に止めましたがヒートアップはおさまらず、内線で職員室の先生に仲裁を求めたところ「後日電話で状況をお聞きします」というトンチンカンな返事。「いやいや、いますぐ止めにきてください!」と強く言うと、「わかりました」と言ってしぶしぶ来てくれました…10分後に。遅すぎるでしょ!
その後も険悪なムードで、会議どころではありませんし、それ以来PTA全体がなんだかギスギスした関係に…何かと忙しいのは理解しますが、やっぱり先生にはきちんと立ち会ってもらわないといけませんね。
役員の暴走を止めて!(茉奈さん/32歳/事務員)
漫画やドラマの話かと思っていたら、なんとPTA役員同士の不倫の噂が出たことがありました。
二人とも仕事はマメにやってくれるのですが、PTAを口実に会う機会を作りたいのか頻繁に会議を開いたり、特に必要もない「お茶会」を開いたして、その度に召集されて周りは大迷惑。でも、役員のなかでも上の立場の当人たちは、お互いにフォローし合いながらなにかと理由をつけて押し切ってしまいます。
明らかにおかしな運営にたまりかね「集まる回数があまりに多いので、長時間になってもいいから回数を減らしてほしい」と先生に助けを求めましたが、「まあ…でも…決まったことですから…」と介入する気は全く見られず、なんとも頼りにならない返事で放置するだけでした。
結局しばらくして、ふたりが仲よく帰って行くところを多くの人に目撃され、不倫が広く知れ渡ったところで、会議の回数は嘘のように減りましたけど。
先生の仕事が忙しいことは、よく分かります。PTAの活動自体も賛否両論はありますが、それをおいても「学校や子どもたちのために」と一肌脱いでボランティアを引き受けたママたちの熱意を汲んで、スムースな運営にぜひご協力を!
ライター:矢島みさえ
心理カウンセラーとして勤務しながら、ライターとしても活動中。オタクな母と同じ道を歩まぬよう、2人の娘には、王道のアニメしか見せていなかったにも関わらず、長女は創作活動、次女はマイナー路線への道を歩み始めていることに、少し頭を悩ませています。