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あなたは賛成? ある中学校が“リスカ検査”を実施する理由

コミュニケーション

2018.11.12

20181108_classroom_01学生時代、先生が突然行う“抜き打ち検査”にはドキドキしたものですよね。多くは“持ち物”に関するもので、過去にはマンガやケータイを没収された人もいるのでは? 実は最近、耳を疑うような抜き打ち検査をする学校があるようで…。

 

抜き打ちのリスカ検査ってなに!?


あるお母さんは、子どもから「今日学校で抜き打ちのリスカ検査があった」と聞いて驚きを隠せません。リスカは“リストカット”の略で、傷の深さによっては命を落とす危険性もある自傷行為。ニュースやドラマの世界だけかと思いきや、残念ながらリスカをする若年層は増加傾向に。学校としては抜き打ち検査で先手を打つ狙いがあったようです。

 

学校関係者の言い分によると、最近はSNSなどネット上での交友関係に悩む学生は多いとのこと。また子どもからのSOSをキャッチできる可能性もあり、保護者の中にも実施を支持する声が聞かれます。

 

一方で「学校の先生は医療従事者ではないはず。そもそも他人の身体をチェックできるの?」「リスカ検査するって、学校教員の方々は技術にずいぶん自信があるようで」と、検査そのものの有効性を疑う声も。リスカという“心と身体の両面が関係する問題”への対応は、一筋縄ではいかないのかもしれません。

 

ポニーテール禁止の学校ではヘアゴムの持ち込みが禁止


抜き打ち検査に関して、Twitterで多く見られたのは“髪型”に関する経験談。「ポニーテールが禁止の学校で、鞄からヘアゴムが見つかった女子がいた。何に使うヘアゴムだ? って先生から追及されてた」「予告ありだったけど、今日は髪色チェックされるから黒染めせざるを得ない」「光の下だとさすがに茶色がバレそう…」といったエピソードが上がっていました。

 

生徒の“髪色”を巡っては、昨年大阪府で訴訟に至る事案が発生。女子生徒が通うのは染色を禁止する学校。教師は黒染めするよう指導を続けましたが、女性生徒は地毛が茶色だったそう。結果的に女子生徒は不登校となり、訴訟へと発展しました。

 

鹿児島のある中学校では“肌着の色”が問題に。校外学習に参加予定の生徒のうち、女子生徒1人が“黒いタンクトップを着ていた”ため参加不可に。また、別の男子生徒は“シャツの下に何も着ていない”との理由で一度自宅へ戻ることとなりました。県教育委員会は「措置が妥当だったか確認する」とコメントを発表。“どこまで学校側が強制するか”の線引きが難しい問題かもしれません。

 

“ブラック校則をなくそう!”プロジェクトとは


上述した大阪府の“髪色を巡る”訴訟も関係し、現在「“ブラック校則をなくそう!”プロジェクト」が発足しています。NPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長を発起人として、荻上チキさんや勝間和代さんが参画。「署名活動の結果を文部科学大臣に提出」「“ブラック校則”の実態調査」「子どもたちにふさわしい校則やルールの提案」の3点が主なミッションです。

 

プロジェクトメンバーの荻上さんは、2018年3月に「問題校則(いわゆるブラック校則)および不適切指導に関する調査報告」を実施。報告内容によると、中学時の校則に関する問いでは“若い世代ほど水飲み禁止の経験率は下がる”結果となりました。一方で“スカートの長さ”“下着の色”“眉毛の手入れ”“整髪料”を禁止された経験は若い人ほど増える結果に。荻上さんは背景について「学校の慣性バイアスによる継続、新たな統率ニーズの増大、あるいは教員の多忙化による一括管理化」などが考えられると分析しています。

 

多くの生徒が集まる学校では校則やルールは大切なもの。しかし時代錯誤とならないよう、時には見直す機会があってもいいかもしれませんね。

 

文/牧野聡子

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