2019.07.11
小学校の卒業式といえば制服姿が定番でしたが、最近では袴で卒業式に出席する小学生が増えています。実写化された映画で人気女優さんが袴を着ていたことから人気に火がつき、今では半数近くの小学生が卒業式で袴を着ることを望んでいるそうです。
そこで今回は、最近の小学生の卒業衣装事情と、小学生の女の子が卒業式で着用する和装と洋装のメリットについて、ご紹介します。
■小学生の卒業式では袴が人気
小学生の卒業式で袴の需要が増えたことから、最近では小学生向けの袴の販売やレンタルが増加しています。
子どもの晴れの舞台でもある卒業式で、伝統ある袴を着させてあげたいと思う親も多く、実際に卒業式のために購入した人もいるようです。
子供が袴を着たがることも多く、小学生の間でブームになっているため、袴での出席を禁止している学校もあります。
また、袴でなくとも卒業式で華美な衣装は控えるよう、保護者に呼びかけている学校もあるようです。
袴や華美なドレスは購入する費用も高く、レンタルでも数万円かかりますので、経済的な事情で衣装にお金をかけられない子どもを考慮し、袴やドレスを禁止にしている学校もあります。
七五三の着物を卒業式用の袴としてリメイクする人もいるようで、こうした工夫をすればそれほど費用をかけずに袴を用意することができます。
■和装のメリットとは
子どもが卒業式に和装を着るメリットとは、一体どんなことでしょう。
やはり何よりも可愛らしく見えることと、他の人より注目を集めるという点ではないでしょうか。和装は着ている人自体をあまり見かけることがないため、着ている人がいると目立ちますよね。
和装を着る機会はめったにないので、こうした機会に伝統に触れることができ、和装を着る良さを教えることもできます。
和装は日本人の体形に合わせて作られていますので、着物や袴を着ると背筋が伸び、スタイルがよく見えます。
また、洋装だと卒業式の時期に販売されているものは似たようなデザインのものが多いので、他の子どもとかぶってしまうこともあります。
和装は柄やデザインがそうそうかぶることはありませんので、他の人とかぶってイヤな思いをすることもありません。
■和装を着るときの注意点
普段あまり着慣れていない和装を着ると、いろいろ困ってしまうことが出てきます。
和装を着るときに注意しなければならないのが、トイレです。和装はスカートと同じような構造になっているので、トイレで脱ぎ履きをする必要はありませんが、裾丈が長いのでトイレの床に裾がついてしまい、汚してしまうこともあります。
洋式トイレも増えていますが、まだまだ和式トイレの多い小学校では、和装で卒業式に参加する場合、子どもに前もってトイレでの注意点を教えておく必要があります。
着物の両袖をお腹の帯に挟み、着物と袴の裾を順番に持ち上げ、内側の肌着で固定して用を足します。トイレが終わった後は、逆の順番で戻していきます。
また、卒業式を行う時期はまだ肌寒いため、式典中に体が冷えないよう、防寒対策が必要です。厚手の肌着を着用し、足元はタイツやハイソックスなどを履いて体を冷やさないようにしましょう。
■洋装のメリットとは
卒業式で袴の人気が高まっていますが、まだまだ洋装の人気も衰えていません。洋装は和装に比べてデザインが豊富なので、子どもの好みに合わせて衣装を選ぶことができます。
洋装は和装のように体を締め付けることがありませんので、卒業式の間に苦しい思いをせずに済みます。
じっとしていることができない子どもにとって、動きが制限される和装はストレスを感じますが、洋装は体を締め付けませんので、楽に動くことができます。
脱着が簡単なことと量もかさばらないので、衣装にシワがよらないよう、学校に持ち込んで着替えさせることも可能です。
洋装は服を着てファスナーを上げるだけなので、時間もかからず、忙しい卒業式当日に子どもの着替えで手間取ることもありません。
何かとお金が必要になる卒業式シーズンですが、洋装はお手頃価格で販売されていますので、家計を助けてくれるのも大きなメリットの一つといえるでしょう。
■洋装を着るときの注意点
和装に比べると洋装を着るときに気を付ける点は少ないですが、長めのドレスを着る場合は、裾を引きずらないように、両手で裾を持って歩くよう注意しておく必要があります。
また、フリルなどの装飾がついているものが多いため、歩いているときに引っかけてしまわないよう、注意が必要です。
着付けが必要ないので自宅で着させていくことが可能ですが、全体のコーディネートをママがしてあげなくてはなりませんので、事前にどのようなコーディネートにするか決めておきましょう。
また、髪型のアレンジなども必要になりますので、卒業式の前に一度全体のコーディネートと髪型アレンジを試しておくと良いでしょう。
■まとめ
小学校の卒業式での和装と洋装のメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。和装・洋装ともにどちらにもメリットはありますので、子どもと相談した上でどちらを選ぶか決めましょう。
和装も洋装もレンタルは可能なので、まだ身長の伸びそうな子どもの場合はレンタルを選んだほうが良いでしょう。