2019.02.26
上がりこんだが最後、(もう帰って!)と念を送りつつソワソワしても、全く気にする気配もなく長居するママ友。「もう帰って!」がついに喉まで出かかっていても、角が立ちそうでなかなか言えるものではありません。相手の気を悪くさせずに、すんなり帰っていただく方法はないものでしょうか?
アラームの音はお帰りの合図(ひとみさん/35歳/公務員)
近所に住むママ友が、週1ペースでわが家に遊びに来ます。子ども同士も楽しそうだし話も合う、でも唯一の問題点は、「夕方6時にならないと帰らない」ことなんです。
彼女の旦那さんは毎晩7時半ごろに帰宅するらしく「6時半に家に着いて、そこから晩ご飯の準備をするとちょうどいいの~」と言うのですが、あいにくうちの旦那は毎日午前様。帰りを待つ必要はないものの、息子のお風呂や晩ご飯、寝かしつけと、私ひとりでやることが山盛りなので、もう少し早く帰ってほしいんです。
意外にもこの状況を救ってくれたのは、「炊飯器のアラーム音」でした。というのも、彼女が来る日は炊き上がりを6時以降にセットしていたんですが、この日はうっかりいつもの早め時間に…彼女が話に夢中になっているときに、アラームが鳴ったんです。
「あ、ご飯が炊けちゃった」と言うと、「あら、もうご飯なの?」と帰りじたくを始めるじゃないですか!それからは彼女が来る日も、いつもの時間にタイマーをセットするように。アラームひとつで帰宅させることができるなんて、助かります!
特別リザーブ席をご用意(りささん/36歳/介護)
世間話が大好きなママ友たちは、一度スイッチが入ったら時間を忘れてマシンガントークを続けます。うちに遊びに来たときなんて、すっかり日が暮れるまで話が尽きることはありません。(正直言って2、3時間で帰ってほしい…)と悩んだ末、ある作戦をとることにしました。
その内容は、わが家のウッドデッキに「テラス席」を用意すること。「すっごくオシャレ! ここでお茶飲みながら話しましょうよ!」と食いつきは抜群でした。
そして日も傾いてきた頃…私の思惑どおり、ママ友たちから「ちょっと冷えてきたわね」「そうね、日も暮れてきたし」「あ、じゃそろそろ帰ろっか」なんてセリフが。あれだけ居座り続けていた彼女たちが、日没前には解散するようになって、作戦は見事成功!
ただこの作戦の欠点は、ちょっと肌が焼けること。美肌をとるか、自由時間をとるか…それなりに代償もあります。
習い事で1週間を埋めた(かずえさん/35歳/パート)
うちの娘はスイミングをはじめ、英語教室、ピアノ、バレエと週4で習いごとに通っています。表向きは「子どもに色んなことを学ばせたくて」ですが、本音は「長居するママ友にさっさと帰ってもらうため」なんです。
というのも、しょっちゅう遊びに来ては「あ、そろそる始まるね~」と言ってテレビのスイッチをつけて、子どもの好きな番組が終わるまで居座り続けるママ友がいるんです。片づけたい用事もてんこ盛りなのに、(テレビなんて自分ちで観ればいいじゃん…)と思いつつ断ることもできず、ダラダラと一緒に観るしかなく。
(この時間をもっと有効に使えないものか…)と悩んだ末、思い切って水泳を習わせることにしました。「あ、そろそろスイミングの時間だ」と言えば仕方なく帰ってくれるし、ボーッとテレビを観ているよりは、少なくとも娘のためになります。
「週1だけじゃ、ほかの曜日に居座られる…」と次々に習いごとを始め、いまではすっかり教育ママ状態に。でもまあ娘も楽しそうに通ってるし、結果オーライということにしています。
やんわりと遠回しに言っただけでは、通じづらい人も意外と多いもの。相手が〝帰らざるを得ない〟状況をいかに作り出すかがポイントと言えますね。
ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。