2019.01.10
2021.03.05
セレブや富裕層が多く通う「私立幼稚園」では「ママ友づきあいが大変」だとよく聞きます。なかにはド級のお金持ちもいて、ママたちをザワつかせることもしばしばだとか…そんな本物セレブに出会ったママに、「住む世界の違いを見せつけられた話」を聞きました。
ランチ価格が文字通り「ひと桁違う」(美穂さん/30歳/パート)
有名私立幼稚園に子どもを通わせているのですが、周りは富裕層ばかりで肩身の狭い思いをしています。なかでも「旦那さんの一族が代々大地主」というAさんは超お金持ち、その脅威の金銭感覚を知ったのは、ママ友たちとランチの話題で盛り上がっているときでした。
突然輪のなかに入ってきたAさんは「ランチだったらイタリアンのいい店見つけたわよ!たった5000円でコースが食べられるの」「リーズナブルだから、最近じゃほぼ毎日通ってるの」と…まるで「超おいしい500円ランチ見〜つけた!」のノリ。盛り上がっていたママ友たちも、水を打ったように静まり返ってしまいました。
(仮に毎日通ったとしたら、1か月のランチ代はじゅうご…15万円!?)頭の中で忙しく計算する私をよそに、Aさんは「たった2万円のフカヒレコース」や「燕の巣がおいしい中華の店」の話をし、ごていねいにも「今度一緒に行こうよ!」などと、庶民の私に無邪気に中華三大珍味を勧めてくるではありませんか。
一緒にいたら間違いなく破産する…いまは気づかれないよう、徐々に距離を置いているところです。
「同じ服を二度と着ない人」は実在する!(奈美子さん/29歳/専業主婦)
同じ幼稚園に、とんでもないセレブママがいます。保護者会やランチ会では常に高級ブランド服に身を包み、バーキンを見せつけながらピカピカのベントレー(運転手つき)に乗り込んで帰っていきます。これだけでも超絶なお金持ちなのは明らかですが、ある日私は驚きの事実に気づきました。「持参するバーキンが毎回違う」んです。
彼女とは少なくとも20回以上会っていますが、間違いありません。なぜなら、学生時代にアパレルの仕事をしていた私にとって、憧れのバッグである「バーキン」を見間違うわけがないんです。
興味に勝てず、ついに彼女に「バーキン、毎回違いますよね? いくつ持っているんですか?」と聞いたんです。すると彼女は「ん~、覚えてないわね」と…それだけでも驚きますが、さらに信じられないことに「服も小物も一度しか身につけないから、わからないの」「でも最近では、秘書が『もったいないから』って売ってくれてるみたいよ、フフッ」ですって。
あまりの衝撃に、しばらくフリーズする私…彼女はさらに「もしバーキン欲しいなら、ひとつあげるから家に来てね」と、とびっきりのセレブスマイルをキメました。「この人に一生ついてく!」と決心しましたよ(笑)。
本物セレブの交際は予想のはるか上(紡生さん/29歳/パート)
ことの発端は、あるママ友の「この前、お会計しようとしたら財布に300円しか入ってなかった(笑)」という自虐エピソードから、普段の「所持金」の話になったときのことでした。
ひとりのセレブ気取りママが「私は買い物はほとんどカードだけど、最低5万円は入れているわね~」と自慢げに言ったんです。それを聞いたママたちは「すご〜いお金持ち!」と盛り上がり、彼女は鼻高々のご様子。
しかし、上には上がいるんですよね。その間、ずっと黙っていた本物セレブママに水を向けると「うちは、その時々よ~」とはぐらかすので、みんなかえって興味津々。隣にいたママが「20万くらいは入ってるんじゃない?」と言うと、例の5万円ママが「またまた〜」と茶化します。
「あら、じゃお財布出してあげたら?」と隣のママがなぜか対抗心を燃やし、「いや、今日はあまり入っていないわよ」とセレブママがお財布を開くと…中には20枚どころじゃない大勢の〝諭吉様〟が。しかもこれ、主に交際費だそうで「1週間持たない」というからさらに驚き!
次元が違いすぎる本物のセレブママを前に、5万円ママがそっと財布を隠したのを、私は見逃しませんでした(笑)。
上には上がいるもので、ここまで来るともう張り合うことすらできないレベル。噂でしか聞いたことのない〝お金持ち伝説〟…実在するんですね(笑)。
ライター:葛西 明