2019.01.08
2021.03.05
産院やマタニティ教室、児童館や公園など、産休・育休中はママ友ができる機会が多いもの。出産や育児の不安を相談したり励ましあったりと、おつき合いも頻繁ですが…いざ復職を前にすると、そうそう時間を割いてもいられなくなり〝ママ友断捨離〟を考えるママたちもいるのだとか。お話を聞きました。
共通の話題が減って自然と疎遠に(なのかさん/34歳/教師)
育休中は時間に余裕があったので、娘が生後8か月になった頃からよく児童館に行きました。そこで会った同年代のママたちと親しくなり、連絡先を交換して「そろそろ断乳するー?」「インフルの予防接種もう予約した?」などの育児相談をよくしていました。
そのうちのほとんどは専業主婦、もしくはふたり目妊娠中で、近々に職場復職するのは私くらいでした。復帰が近くなり通い始めた保育園では、同じ境遇で共通の話題も多い新しいママ友ができました。
そのいっぽうで児童館のママ友とは共通の会話も減ってきて、「どこのプレ幼稚園に行こうか迷ってて…」「うちは保育園だからよく知らなくて」など、おのずと会話も弾まなくなってしまいました。
「これは潮時だな」と私が感じたように、児童館ママたちも「この人とは環境が違うな」と感じたようで、お互いに自然と連絡頻度が減っていきました。いまでは児童館に行くこともなくなったので、顔を合わせることもない状況です。
「ママ友断捨離」してよかった(ななこさん/37歳/看護師)
復職するにあたり、思い切って「ママ友の断捨離」をしました。「小学校の区域が違う」または「めちゃくちゃ気が合うわけではない」ママ友とは距離を置くことに。反対に「共働きで復職予定」「同じマンションに住んでいる」など、共通点が多いママ友とはおつき合いを継続することに。
距離置くママ友には、あえて短文でメール返信したり時間を置いたり。向こうも察してくれたようでだんだん疎遠になっていき、いまでは全く連絡をとっていません。
実際に復職すると育休中とは比べ物にならないくらい忙しくなり、メールやLINEのやりとりもできないほど。やっぱり広く浅くおつき合いするのは難しかったな、と思っています。
つき合いを継続したママ友は、いまでも職場のことや保育園のことなどで悩みを共有できるありがたい存在です。連絡をとるタイミングも合うので、負担に感じることもありません。私の場合は、復職前の「ママ友断捨離」してよかったと思います。
距離の置き方を間違えて後悔(はるなさん/34歳/事務)
もうすぐ職場復帰という頃のこと。不安からナーバスになっていたのか、のんびり暮らしているママ友を見るとうらやましくなり、次第に「もうママ友づき合いなんていいや」という気持ちになってしまいました。
誘いがあっても断ったり、復職してからは大したことのない用事には返信をせず、放置してしまうこともしばしば。すると、あるママ友から「私、なにか悪いことしましたか?」というメッセージが。「いいえ、そんなことありません。復職したばかりで忙しくて返信できず、ごめんなさい」と返したものの、「ならよかったです。お仕事頑張ってください」とひと言返ってきただけでした。
その後の休日、1歳の娘と旦那と公園へ行くと、以前のママ友たちの姿が…何度もチラ見しながらコソコソ話をしていたのでいづらくなってしまい、早々に帰ってきてしまいました。
さすがに私の態度の変化は、やりすぎだったと反省しました。ママ友とはこの先も近所で会うことを考えて、もう少しうまく距離を取ればよかったと後悔しています。
ママ同士のおつきあいは、共通の話題や悩みなどを相談したり、励ましあったりすることが多いもの。環境が変わると関係性もおのずと変わっていきますすが、せっかくの縁はできれば大切にしたいですね。せめて次に会った時、気まずくならないようにしておきましょう。
ライター:楠 ゆず